2022年のグラミー賞で最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞したパキスタン出身のヴォーカリスト、アルージ・アフタブ（Arooj Aftab）が、ジャズ・ピアニストのヴィジェイ・アイヤーと、マーク・リーボウらとの活動で知られ同じくパキスタン出身のベーシスト、シャザード・イズマイリーとコラボレーションしたアルバム『LOVE IN EXILE』を3月24日（金）に発表します。現在、先行シングルの「To Remain / To Return」が公開中です。

　ヴィジェイ・アイヤーのピアノとエレクトロニクス、シャザード・イズマイリーのベースとムーグ・シンセ、そしてアルージ・アフタブの絶妙なウルドゥー語のヴォーカルからなるこのアルバムは、ニューヨークのスタジオで事前の準備なしにライヴ録音されたもの。3人のコラボレーションは2018年にイズメイリーがアフタブとアイヤーに声をかけたことから始まりました。

　アイヤーはこのプロジェクトについて、「私たちは、最初から何かを感じていた。私たちの関係は神秘的だった。何が起こったのかわからない。でも、もう一度やってみよう。とお互いの顔を見合わせながら言った」「このプロジェクトは私にとってとても大切なものです。アルージとシャザードと一緒に音楽を作ることは、まさに幽体離脱のような体験です。その場にいながら、まるで上から音楽を聴いているような感覚。どこかから運ばれてきたような、淡々とした不思議な作品に畏敬の念を覚えます。早くみんなに聴いてもらい、感じてもらい、一緒に生きてもらいたい」と語っています。


Photo by Ebru Yildiz