ブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』など舞台にも活動の幅を広げている東島京が出演した、Theatre Lapis presents『GALAXY TRAIN - A New Musical』のロンドン公演が、4月4日（火）に配信されることが決定。

　この公演は、3月24日〜3月26日の3日間計4公演と短い公演期間でしたが、全公演満席、最終公演には立ち見が出るほどの大盛況で幕を閉じ、現地の演劇媒体では4つ星を獲得しています。『Galaxy Train』は、宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』を原作とした作品で、演出家・市川洋二郎の原案を元に、イギリスにおいて新進気鋭の作曲家として注目されているエデン・トレッドウェルが曲を書き下ろし、脚本を共同で執筆したもの。2021年12月にリーディング公演として日本で初上演され、その公演に東島も出演していました。その後、ロンドンでミュージカル・コンサート作品『GALAXY TRAIN - A New Musical』として上演されるにあたり、英語が堪能であった東島は引き続き出演することに。リーディング公演では日本語でしたが、今回はロンドンの現地アーティストとともに全編英語での公演に挑戦しました。

　ロンドン公演の劇場はヴィクトリア駅から徒歩5分で、バッキンガム宮殿からも程近い、「The Other Palace Theater Studio」。かつてはアンドリュー・ロイド・ウェバーがオーナーをつとめ、現在は商業ミュージカルのプロデューサーとして有名なビル・ケンライトがオーナーとして運営しており、「新しいミュージカルを発信する劇場」という方針のもとに、数々の刺激的な作品を積極的に生み出している劇場で、目の肥えた観客たちが日々最先端の演劇に触れるべく訪れています。劇場に入ると、すでに『GALAXY TRAIN』の世界観がお出迎え。数々の印象的なライトと、水墨画で川と駅の路線図をイメージしたというセットが、これから始まる物語へ観客たちの期待を膨らませています。

　本作は、星祭りの夜、孤独を胸に丘に佇んでいたジョバンニが、突如姿を現した銀河鉄道に乗りこみ、友人のカムパネルラとともに、時空を超えた旅に出かけるという、日本人なら1度は読んだことがあるであろう物語ですが、現地ロンドンの観客にはどううつるのか…。そんな少しの不安とは裏腹に、エデン・トレッドウェル作曲、2021年に「Best New Song Prize」も受賞した「Those Stars」を始めとする美しい楽曲の数々、小規模な劇場ながらも美しく響くバンドの生演奏、そして1人で何役もこなす役者たちの演技によって、観客は皆、ジョバンニとカムパネルラの空の旅へ引き込まれていきました。

　全公演満席で口コミも広がり、ロンドンではライヴ配信も発売され、最終公演には立ち見が出るほどの大盛況。現地の演劇媒体『Broadway baby』では4つ星を獲得しています。そのロンドン公演を、舞台の感動、熱気をそのままに、演出の市川洋二郎が一から日本語字幕を付けた、特別字幕版が4月4日より配信開始されることが決定。4月25日（火）まで観ることができます。また、今回の配信では、2021年に開催された東京リーディング公演も同時に配信されているので、2つの公演を見比べてみるのもいいかもしれません。

　今回、東島は2021年の日本でのリーディング公演でも演じた主人公ジョバンニの親友カムパネルラを演じています。カムパネルラは、クラスメイトにいじめられるジョバンニを守る心優しい青年でありますが、日本公演の際と違い、今回はセットも生演奏もある本格的なステージで、かつ現地の舞台で活躍している俳優たちとの英語での芝居に挑戦。ロンドンの劇場の空気と、現地の俳優たちとの共演で、いつもと違う、また成長した東島の姿にもご注目ください。

［コメント］
「GALAXY TRAIN」ロンドン公演に参加させていただきました。
2年前の初舞台を踏ませていただいた本作で、同じカムパネルラ役に再び挑戦させていただき、本当に嬉しかったです。稽古期間を含め約1ヶ月、毎日が新しいことへの挑戦でいっぱいで、一生物の思い出と経験になりました。
この経験を活かし今後さらに成長して、またウエストエンドで舞台に立たせていただけるように頑張ります！
ロンドンの現地の雰囲気と美しい世界観のこの作品を、配信でぜひ多くの方に観ていただけたら嬉しいです。
――東島京