80年代に“ロックの女王”と呼ばれ、日本の女性ポップロックの先駆者的存在として知られる
白井貴子が、1985年に発表した名盤『
FLOWER POWER』のアナログ・レコードを38年の時を経て、彼女のデビューの日11月1日(水)に復刻リリースします。
『FLOWER POWER』は、彼女の5枚目にして自らのバンドTHE CRAZY BOYSをしたがえての初のアルバム。短編映画の斬新な手法で話題となったシチズンリビエールCMのヒット曲「Chance!」をはじめ、長年力を入れてきた環境イベントでも頻繁に歌われ、彼女の生き方を象徴している楽曲「My Glory Road」「Foolish War」などを含む、全10曲を収録。アイドル歌手全盛の時代に全曲白井貴子が作詞・作曲を手掛け、バンドメンバーとともにヘッドアレンジ&プロデュースを行ない、ベスト10入りした記録は「日本の女子ロック史上初!」とも言えます。さらには85年『FLOWER POWER』リリース前後より、年間200本以上のライヴを敢行。7,000人を動員した伝説の東京・渋谷LIVE INN10日間連続ライヴ、東京・日本武道館、新宿厚生年金会館5DAYS、埼玉・西武球場とライヴを成功させ、“ロックの女王”と呼ばれるまでになる熱狂を生み出してゆくきっかけとなったアルバムです。
今回、復刻にあたり、最新の技術でリマスター&リカッティング。躍動感を増したそのサウンドは輝きをもってあの頃を呼び覚ますでしょう。また、当時のアルバム、ポスター、ツアー・パンフレットなど、白井のアートワークを全面的に手掛けていたのは、イラストレーターの安斎肇ですが、今回そのデザインを守りながらも今回輝きを増したサウンドに合わせ、レコードレーベルを朱色から鮮やかなピンクに一新。かつて「CBSソニー」のロゴのあった場所には、彼女のドレードマーク「ロックンロールエンジェル」がシンボリックにはためいている仕上がりに。さらに白井貴子本人による全曲セルフライナーノーツでは今だからこそ語れるエピソードが満載。加えて、彼女のファン世代の代表として音楽ファンに絶大な影響力を誇るFM COCOLOの加美幸伸によるコメントも必読となっています。
なお、アルバム再リリースを記念して、白井貴子&THE CRAZY BOYSによる『FLOWER POWER』完全再現復刻ライヴが2024年1月20日(土)神奈川・KT Zepp Yokohamaにて開催されることが決定。本ライヴには、ギター: 本田清巳・南明朗、キーボード:
片山敦夫、ドラム:
河村“カースケ”智康という日本を代表するミュージシャンに成長を遂げたオリジナルメンバーが集結。また、惜しまれながら昨年11月1日に他界したベースの春山信吾の後を受け継ぐメンバーとして、
あいみょんや
真心ブラザーズなど数々のアーティストをサポートしてきた若手ベーシスト実力派、岡部晴彦が新たに加入しています。
さらにこの動きに向け「FLOWER POWER PROJECT」が発足。白井貴子が旗振りし、88年英・ロンドン移住以降、今に至るまで培ってきた環境の取組みに共感した仲間たちが集結。「争いの止まない、温暖化も歯止めの効かない恐ろしい現実」に直面している地球のSOSを伝え、共に学び実践するオープニングプログラムを決行し『FLOWER POWER』の祭典を盛り上げます。