アメリカで研鑽を積む22歳のヴァイオリニスト、外村理紗が、無伴奏の金字塔のひとつである
イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを全曲披露するリサイタル〈無伴奏ヴァイオリン・リサイタル 〜22歳、イザイに挑む〜〉を、2024年2月2日(金)に東京・紀尾井ホールで開催します。チケットは10月7日(土)発売。詳細はKAJIMOTOのウェブサイトをご覧ください。
外村は東京都小平市出身。3歳よりヴァイオリンを始め、2018年にアメリカの第10回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで第2位を受賞。同年、若手音楽家の登竜門である「ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション」で優勝し、マネジメント契約とニューヨーク、ワシントンでのデビュー・リサイタルの機会を得ました。楽器は、日本音楽財団より、1715年製のストラディヴァリウス「ヨアヒム」を貸与されています。
[コメント]初めてイザイを聴いた時の衝撃を今でも忘れません。一本の線が張り詰めるような緊張を孕んだ音楽と、地鳴りのようなうねる情熱の音楽の対比。内側にメラメラと秘めた炎のようなイザイの表現方法に一瞬で心を掴まれたことを覚えています。絶妙なコード進行、所々幻聴のように出現するテーマ、表現に合った鮮やかな技法……曲を聴いていると、彼が伝えたかった壮大な景色と物語がそのとき目の前に起こっているような感覚に陥るのです。そんな私が心から愛するイザイの無伴奏ソナタ6曲を、22歳の今だから感じられる私なりの解釈で、皆様にお届けできることを心から楽しみにしています。
――外村理紗Photo by Jiyang Chen