最優秀作品賞・監督賞・女優賞等9冠受賞し、欧米映画祭を席巻。米ニューヨークの片隅で疎外されて生きる母と息子たち、その痛切な葛藤と成長を、やさしい眼差しで描き出す感動作『ニューヨーク・オールド・アパートメント』が、2024年1月12日(金)より東京・新宿シネマカリテほかにて全国ロードショー。この度、本作の原作者アーノン・グランバーグのオフィシャル・インタビューが公開されています。
短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の賞を受賞した欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。ベストセラー作家のオランダ人作家アーノン・グランバーグの小説『De heilige Antonio』をもとに、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語をリアルに描きだしました。南米ペルーのオーディションで選ばれたシンデレラボーイ、アドリアーノ・デュランとマルチェロ・デュランは本当の双子で、本作が映画デビュー作となります。母ラファエラ役には、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『
悲しみのミルク』などで知られる国際派女優のマガリ・ソリエル。ミステリアスな美女クリスティン役には、今注目の若手女優タラ・サラー。そして、ベテラン個性派俳優サイモン・ケザーなどが脇を支えます。
ユダヤ人移民の家族で育ち、母親が強制収容所アウシュヴィッツの生存者だったベストセラー作家のオランダ人作家アーノン・グランバーグの小説『De heilige Antonio』をもとに映画は生まれました。原作者アーノン・グランバーグは「1997年にオランダで発表した私の小説『De heilige Antonio』(英題: SAINT ANTONIO /『聖なるアントニオ』)は、70万1,000部が出版されました。本作は私の経験や、ニューヨークの小さなイタリアン・レストランでウエイターをしていた時の観察に基づいています。それから15年後、マーク・ウィルキンスから連絡がありました。宅配をして稼ぐ2人のメキシコ人の少年、彼らの母親、ヨーロッパから移住してきた作家といった登場人物たちの運命的な引き寄せに関する物語を、彼はドイツ語で読んだそうです。彼は私の小説を映画化したいと言ってくれて、私は彼の人となりに好感を持ち、何も期待せず、映画の詳細も聞かずに“イエス”と答えました」と、映画化が決まった経緯を語り、「ウィルキンスによる映画化は、期待をゆうに超えていました。編集途中のバージョンを鑑賞したとき、私は感動しました。泣けて、笑えて、私の作品の精神に忠実で、ユーモアにあふれ、哀愁が漂い、ニューヨークを愛しつつ理想化しすぎることなく、芸術や人生における不可解な残酷さを描いた映画でした」と実際に映画を見た時の感想を明かしました。本作のラスト・シーンでは、ラマと自撮りする歩行者役で出演しており、「タイムズ・スクエアでエキストラを経験したことも誇りに思っています」と撮影を振り返りました。
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