米国生まれ、デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動するマルチ・アーティスト / ミュージシャンのジェイソン・ダンガンによるプロジェクト“ブルー・レイク”(Blue Lake)が、自作の48弦チターを用いて編みあげた荘厳なアンビエントフォーク作『Sun Arcs』。昨年リリースされ、多くのサイトで“年間ベストアルバム”に選出されたフォーク・アンビエントの名作がこのたび初CD化、1月26日(金)にリリースされます。
独学で音楽を学んだというジェイソン・ダンガンは、自作の多弦楽器で自由に実験を始め、ハイブリッドな48弦チターを作り上げました。レフトフィールドのアンビエント・ミュージック、オフキルター・フォーク、即興のアコースティック・ミニマリズムの領域で活動し、2022年作『Stikling』はデンマーク・ミュージック・アワードの「アルバム・オブ・ザ・イヤー」にノミネート。そして2023年に「Tonal Union」と契約しリリースされた『サン・アークス』は、ピッチフォーク・メディアにて8.3の高評価を獲得。2023年度末には多くのサイトで“年間ベストアルバム”に選出されました。
本アルバムは、自然のサイクルの複雑なバランスと、冬の休眠から覚めたときの暖かな太陽が降り注ぐ光景など、季節が描く道筋を音で描いた作品。冒頭を飾る「Dallas」は、ダンカンの人生の試金石である二つの空間(テキサスとデンマーク)を音楽的に統合した楽曲で、フォーク風のシングル・アコースティックから、クラリネット、オルガン、チェロのドローンとパーカッションという流れるようなアレンジを展開。「Green-Yellow Field」は、チターが重なり合うハーモニーの音色が心地よい楽曲。レコーディングの半分をスウェーデンの森の中にあるアンデルサボと呼ばれる山小屋で行ない、その後コペンハーゲンに戻って残りを作り上げました。テクスチャーのあるドローン、チター・ソロ、ギター、クラリネットなどのレイヤーを施し、開放感と時間の流れを表現しています。
なお、国内盤CDのみボーナストラックとして
ララージによるタイトル曲のリミックスが収録されます。
© Alex Kozobolis