1998年にスタートしたドキュメンタリー番組『情熱大陸』。来る2024年5月12日(日)で、放送開始から1300回を迎えます。これを記念して、各界の“レジェンド”の生き様や言葉に迫る特別シリーズを不定期で放送します。
その第一弾として登場するのは、建築家の隈研吾。今年70歳を迎える、言わずと知れた建築界の世界的巨匠です。ここも隈さんか……と思わせるほどその建造物は多く、しかも多彩。国内では、国立競技場、GINZA KABUKIZA、高輪ゲートウェイ駅、根津美術館本館と枚挙にいとまがなく、今もおよそ53ヵ国・400近くのプロジェクトが進行中です。
日本の伝統の技、自然への敬意、生活者目線を欠かさない隈の建築は、“脱成長”が叫ばれる世界から、これまでにも増して求められています。「時代が隈に追いついた」ともいわれますが、本人は「旧態依然、権威的でマッチョといったピカピカな建築はもうダサい」と言い切ります。
高度経済成長期にこの道に入りながら、権威と鉄とコンクリートに違和感を抱いてきた孤高の男は、独自の「好き」を貫いてきました。自称「ひねくれた建築家」が、未来を託す私たちへ語る思いとは――。超多忙につき、打ち合わせの時間も取れず「いきなり」始まった取材。10ヵ月、5万キロ以上の「旅」に密着しました。
さらに、番組のオープニング・テーマ曲として長く使用している
葉加瀬太郎による『情熱大陸』の新アレンジが完成。情熱的なラテンのテイストはそのままに、サルサのリズムやジャズ、ロックなどの音楽的要素が加えられ、葉加瀬のバイオリンや
羽毛田丈史のピアノなど名だたるアーティストによる演奏を特別にレコーディングしたものです。ブラスの音色が印象的な新楽曲も、5月12日のオンエアで解禁となります。
新たな門出を迎える『情熱大陸』にぜひご期待ください。