インドの映画産業としては、ボリウッドに次いで2番目の規模を誇り、注目を浴びている“テルグ語圏”映画としては、『
バーフバリ 王の凱旋』『RRR』に次ぐ史上3位の興行記録を打ち立て、すでに第2弾も製作中の壮大なヒーローアクション叙事詩『SALAAR/サラール』が7月5日(金)より全国公開。それに先駆け、本編映像が公開されています。
撮影期間は3年、10日間でテルグ語映画の興収トップの座についたという本作は、インド全土が恐れる謎の都市国家“カンサール”の王座をめぐる骨肉の権力バトルを描いたもの。『バーフバリ』でおなじみの
プラバース扮する主人公デーヴァの前に立ちはだかるのは、1000年以上続く都市国家カンサールと、その息がかかったインド全域の犯罪集団。デーヴァは、『バーフバリ』に勝るとも劣らぬインパクトを与える圧倒的なヒーロー像を提示します。そして現代が舞台でありながらも、劇中の都市国家カンサールは世紀末SF的なカオスの世界であり、個性の強すぎる有象無象がだまし合い、奪い合い、殺し合う仁義無用のバトルフィールド。幾重にも陰謀が折り重なる、生き馬の目を抜くような壮絶な権力争いが繰り広げられます。プラバースの重量級のカッコよさ、荒唐無稽なアクション、神話を思わせるダークな英雄譚、熱い友情を引き裂く皮肉な運命など、インド映画の真髄が凝縮された3時間。大地を震わせるような圧倒的なパワーを劇場で体感してほしいところです。
この度公開となった本編映像は、デーヴァと親友ヴァラダがタッグを組んで敵を一網打尽にするシーン。強いのはデーヴァだけかと思いきや、ヴァラダも負けず劣らず強く、次々と現れる敵をバッサバッサと倒していきます。一方、緊迫のシーンかと思いきや、戦っている最中に突然「25年間なぜ戻らなかった?」と問いかけるヴァラダ。突然の場違いな質問にビックリするデーヴァですが、「お前こそ、なぜ25年間…俺を呼ばなかった?」と、キリッと質問返ししてしまう。その質問にヴァラダはどう答えるのか……?本編への期待が掻き立てられる仕上がりとなっています。
『SALAAR/サラール』は、当初の予定を変更して2023年6月に2部作構成になることが発表されたと言います。最終版を見た監督・脚本の
プラシャーントが「何かが足りない」と感じたため延期となり、大規模なアクションシーンなどが新たに撮られ、結局全114日を費やしたとのこと。2023年12月22日、満を持して公開された本作は、年末の10日間だけで同年のテルグ語映画の興収トップの座を確実にし、最終的な世界興収は700億ルピー(約1280億円)超えを記録しました。