2024/08/01掲載(Last Update:24/08/02 13:32)
アメリカ映画『RIDDLEOFFIRE』(原題)が、邦題『リトル・ワンダーズ』として、10月25日(金)より東京・新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー決定。魅力的なポスター・ヴィジュアルと予告編が公開されています。
映画人に愛される『リトル・ワンダーズ』は、第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、監督週間とカメラ・ドール部門に選出。次いで、第48回トロント国際映画祭ではミッドナイト・マッドネス部門のクロージング作品に抜擢されました。16mmフィルムでの撮影や美術を駆使した“レトロフューチャーな世界観”の作り込みと“魅力的なキャラクター”の愛くるしさは、長編デビュー作とは思えないほどに見事な完成度で、各国の映画祭を魅了しました。監督を務めたウェストン・ラズーリは、カリフォルニア美術大学でグラフィックデザインやファッションデザイン等を学んだ後に、映画製作を始めたマルチな才能を持ち合わせる新星。同じく10代前半の子供たちも、今後の活躍を期待させる瑞々しい輝きを放ち、かつての
ナタリー・ポートマンや
レオナルド・ディカプリオ、
リバー・フェニックスのように可能性を大いに秘めた次世代スター予備軍です。パイを手に入れる冒険に出た悪ガキ3人組が、ひょんなことから謎の魔女集団に遭遇。仲間に加わった魔女の娘と共に立ち向かうことになりますが、簡単に見えたクエストはヤバい事態に――。
少年たちの冒険と成長を描いた『
グーニーズ』、姉弟で力を合わせて世界を救う『
スパイ・キッズ』、ローティーンのシニカルな視点で描く『
ムーンライズ・キングダム』、世間に自我を通そうと暴れまわる『
ロッタちゃん』シリーズ。そんな〈こどもが主役の名作映画〉に新しく仲間入りした本作は、RPGゲームの様な冒険物語ですが、“おとぎ話”“西部劇”“ケイパームービー”“フォーク・ホラー”などのジャンルもミックスされたネオ・アドベンチャー。「究極のこども映画を作りたい」という発想と監督自身が子供の頃に好きだった、スパイごっこやボードゲームの延長線上にある作品として創り上げられました。そういった原体験的な遊び心を基に、無邪気かつ大胆に行動する登場人物のわんぱくな姿は、観る者を「彼らの一員になりたい」と没入させ、かつての自分を重ね合わせた大人達の好奇心を刺激します。
そんな本作のポスター・ヴィジュアルは、青空の下でモーターバイクにまたがって空気銃を勇ましく構える“不死身のワニ団”3人と、不思議な力を持つ魔女の娘・ペタルの姿を主軸に、ママのためのブルーベリー・パイをさりげなくあしらったカッコかわいいデザイン。そして公開された予告編には16mmフィルム特有の画面の中で暴れ回るキュートな悪ガキッズと孤独なペタルが友情をはぐくむ、ほのぼのしたシーンも盛り込まれています。「好奇心を忘れてしまった大人を狙い撃ち」というナレーションのとおり、誰もが心を掴まれてしまうこと間違いなしです。
© RILEY CAN YOU HEAR ME? LLC