音と香りのデザインをテーマにしたShimon Hoshinoのソロ・プロジェクトであるinvisible designが、アルバム『bath side living』を11月29日にデジタル・リリースしています。
このたび、Shimon Hoshinoが手掛けたのは、オートクチュールのお風呂ブランド「BAINCOUTURE」が掲げるコンセプト「bath side living」のサウンド・デザイン。入浴前後の時間と空間を含めた新たな過ごし方を提案する彼らと目指したのは、それぞれのシーンにおけるエモーションの変化を独自のサウンドで表現すること。Shimon Hoshinoのソロ・プロジェクトであるinvisible designだからこそできた、他にはないコラボレーション・アルバムに仕上がっています。
また、「BAINCOUTURE」のサイトでは、Shimonのインタビューも掲載されています。詳細は「BAINCOUTURE」のサイトでご確認ください。
[コメント]音と香りのデザインをテーマにした僕のソロプロジェクトであるinvisible designにとって、初めてのコラボレーションアルバム作品“bath side living”がリリースされます。
初めてのコラボレーション作品を、アーティストではなくBAINCOUTUREというお風呂ブランドとつくれたことが、invisible designの目指している方向性と合致し、とても嬉しいです。
お風呂は、僕のライフワークの1つであるサーフィンと同様、僕にとって欠けてはならないピースだと改めて感じております。1つ1つの仕事に100%向き合うためには、ひとつの現場が終わり次第リフレッシュできる場所が必要だと思っています。それが僕にとっては朝一番のゼロの状態に戻れる「お風呂」であり、マストプレイスなのだと、今回のコラボレーションを通じて思い、それらをアップデートし続ける場所にいられることに誇りと感謝を強く感じました。
7曲で構成されるこのアルバムは、BAINCOUTUREのショールームで実際にフィールドレコーディングしたサウンドを、シンセの音や打楽器音に変換しています。また、サウンドデザインの心理学的観点も取り入れていて、1曲目は81のリズム、2曲目は75というように徐々にリズムを落としていき、真ん中の曲では最も人が落ち着くBPMといわれる60まで下ろし、そこから徐々に上げていくアプローチを入れています。コード進行はシンプルに見せながらも、メジャーとマイナーコードが水が渦を巻くように自然に変化していくマルチインストゥルメンタル、マルチサウンドによる構成を使用しています。
フィールドレコーディング、BPM、コードを隈無く使用した結果、サウンドデザインとビートサウンドの融合が自然に組み立てられたように感じます。
「BAINCOUTUREとはどのようなサウンドで彩られているか」というロゴデザインに近い仕事を任していただけた気持ちになり、プレッシャーはかなりありますが、目には見えないデザインをきちんと施せたと感じています。貴重な機会に感謝しております。
今回はサウンドだけではなく、お風呂時間やサウンドデザインの可能性、音楽アルバムについてお話ししたインタビュー記事もリリースされているので、詳しくは是非、ライフスタイルマガジン『BAINCOUTURE Magazine』をご覧ください。――Shimon Hoshino