ダーティー・プロジェクターズの中心人物、デヴィッド・ロングストレス(David Longstreth)が、ダーティー・プロジェクターズやベルリンのチェンバーオーケストラ“s t a r g a z e”などと制作したオーケストラと声楽のためのアルバム『Song of the Earth』を4月4日(金)に発表します。収録曲の「Uninhabitable Earth, Paragraph One」が公開されています。
アルバムの制作には、ダーティー・プロジェクターズとs t a r g a z eのほか、フィル・エルヴラム(マウント・イアリ)、スティーヴ・レイシー、パトリック・シロイシ、アナスタシア・クープ、チン・ベルナルデス、Ayoni、ポートレイト・オブ・トレイシー、そして作家のデイビッド・ウォレス・ウェルズが参加。公開されている「Uninhabitable Earth, Paragraph One」では、ウェルズの2019年のベストセラー『地球に住めなくなる日:「気候崩壊」の避けられない真実』の原著の第1段落がそのまま歌われています。デヴィッドの兄弟であるジェイク・ロングストレスが製作したこの曲のリリック・ビデオは、カリフォルニア州トゥーレアリ郡のトゥーレアリ湖をドローンで撮影したもの。トゥーレアリ湖は、農業灌漑によって干上がりましたが、過度の雨や雪解け水によって定期的に姿を現しています。
ロングストレスは、s t a r g a z eの依頼で『Song of the Earth』の楽曲を、パンデミックの混乱、父親になること、大編成のアンサンブルのための作曲という斬新さなど、自分が置かれた状況に混乱しつつ、躁状態の6週間で書き上げ、その後の3年間を費やし、スタジオや自宅で改訂し、アレンジし直し、レコーディングしました。
『Song of the Earth』は2024年3月に米・ロサンゼルスのディズニー・ホールでロサンゼルス・フィルハーモニックがアメリカ初演。2022年から2024年にかけて、英・ロンドンのバービカン、独・ハンブルクのエルプフィルハーモニー、オランダ・アムステルダムのムジークヘボウでも制作途中の作品が披露されました。