イエス(YES)が1972年に発表した通算5作目のスタジオ・アルバム『危機』(原題: CLOSE TO THE EDGE)が、豪華7枚組スーパー・デラックス・エディション『危機[スーパー・デラックス・エディション]』として海外では3月7日(金)に、輸入盤国内仕様の日本盤は3月19日(水)に発売されることが決定。あわせて、Disc 4に収録される、ザ・レインボーでの「シベリアン・カートゥル」のライヴ音源とアルバムのティザーがYouTubeにて公開されています。
『レアリティーズ』というサブタイトルが付けられたCDのDisc 3には、アルバム『危機』に収録されている楽曲のラフ・ミックスやオルタネイト・ヴァージョン、そしてエディット・ヴァージョンなどが収録されるほか、「シベリアン・カートゥル」と「人生の絆(原題: Cord of Life)」、「全体保持(トータル・マス・リテイン)(原題: Total Mass Retain)」という3曲のスティーヴン・ウィルソンによる未発表エディット・ヴァージョンも収録。
スティーヴ・ハウ、リード・ヴォーカルのジョン・アンダーソン、ベーシストのクリス・スクワイア、キーボーディストのリック・ウェイクマン、そしてドラマーのビル・ブルフォードは、1972年6月、ロンドンにあるスタジオ、Advisionに入り、長年のプロデューサーであり最も信頼できる仲間でもあるエディ・オフォードとともにレコーディングを行ない、『危機』という作品に生命を吹き込んでいきました。彼らは「危機」や「同志(原題: And You and I)」、そして「シベリアン・カートゥル」といった、複数のパートを展開させるプログレッシヴ組曲を通して、彼らにしか成しえない音の魔法を表現。1972年9月8日にリリースされると、本国イギリスではオフィシャル・チャート4位に、そして全米アルバム・チャートでは最高位3位を獲得、見事プラチナム・ディスクを獲得する作品となりました。そのアルバムの圧倒的なインパクトと多大なる影響力を証明するかのように、ローリング・ストーン誌では「史上最高のアルバム500枚」に選ばれ、ピッチフォーク誌からは「バンドの最高傑作」という賞賛と共に稀にしか見ることの出来ない“9.0”という評価を受けるなど、各メディアからも最大の賛辞が贈られています。