“世界一とっつきやすいシューゲイザー”The Otalsが、新ミニ・アルバム『The 100 Things』を2月12日(水)に発売します。また、ミニ・アルバムのリード・トラック「ムテキノユウエンチ」が1月22日(水)より先行配信されています。
今作『The 100 Things』は、初ワンマン・ライヴ〈To The (Blue) Moon And Back〉開催直後の8月に制作を開始。9月の上旬には全ての楽曲が完成していたという、初ライヴの勢いを詰め込んだ作品となっています。前作『Destroy My Memory』でのエレクトロとJ-popをテーマに“セカイ系”物語を描くというドラマチックでスケールの大きい作品作りとは異なり、バンドサウンドを中心に据えたシンプルな楽曲とアレンジが目立つ、バンドとして原点回帰ともいえる作品に。
1曲目の「ムテキノユウエンチ」は、攻撃的なベースラインと歪み切ったヴォーカルによるダーティーなサウンドと、曲中で突然リズムとメロディが急加速するカオティックなナンバー。歌詞も破滅的なカジノでの一夜を描いた暴力的なもので、既存のバンドイメージとは大きく異なる挑戦的な新基軸。ドラゴン少女との友情を描く「ドラゴンなんだって」や、離散した家族への気持ちを娘の視点から描いた「ウチは泣きそーです」、停滞した雰囲気が充満した車中でのやり取りを描いた「このまま、海まで」など、これまでのバンドのイメージであった“甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガール”的な物語とは異なり、バンドの世界観を新たに提示した楽曲を収録。サウンド的には前作よりファズギターやドラムの存在感が増しフィジカルなイメージが強調されたこととエイトビートとパワーコードという無骨ともいえるシンプルなアレンジが相まって、コードやリズムが複雑化し続けている現状の音楽シーンにおいては新鮮に聴こえるはずです。
なお、ライヴは、昨年8月に東京・下北沢ERAにて開催されたワンマン・ライヴのチケット完売に続き、2月28日(金)に行われる東京・新代田FEVERでのワンマン・ライヴ〈The Dizzy Heart〉もチケットは既に完売。次のライヴを期待して待っていてほしいところです。