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第67回グラミー賞授賞式、ビヨンセが悲願の年間最優秀アルバムを受賞 エル・マツモトら受賞者コメントも

2025/02/04 12:55掲載
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第67回グラミー賞授賞式、ビヨンセが悲願の年間最優秀アルバムを受賞 エル・マツモトら受賞者コメントも
 世界最高峰の音楽の祭典「第67回グラミー賞授賞式®」が日本時間2月3日(月)に開催されました。

 年間最優秀アルバムは、ビヨンセが『COWBOY CARTER』で悲願の受賞。自身初の年間最優秀アルバム賞受賞という歴史的な受賞となりました。ビヨンセは、今回の授賞式で最優秀アルバムを含め3部門で受賞、生涯受賞記録を35部門に伸ばしています。

 年間最優秀レコードと年間最優秀楽曲を受賞したのはケンドリック・ラマー「Not Like Us」。同曲は5部門でノミネートされ、全5部門を受賞。年間最優秀楽曲を受賞した際には「ラップミュージックよりパワフルなものはないと思っています」とのコメントをのこしました。

 最優秀新人賞は、今年6部門にノミネートされていたチャペル・ローンが受賞。年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)はダニエル・ナイグロ、年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック)はエイミー・アレンが受賞しました。

 そして、日本人としては、米国育ちの日本人チェロ奏者エル・マツモトが、昨年8月にグラミー受賞アーティストにして南アフリカ出身のフルート奏者・作曲家のワウター・ケラーマン、チャンドリカ・タンドンらとともに発表したアルバム『Triveni』で最優秀ニューエイジ / アンビエント / チャント・アルバムを受賞しています。

 また、受賞者たちの現地受賞コメントも到着しています。エル・マツモトは「今回初めて受賞されたお気持ちは?」という質問に対し、「やっぱりチームと家族にちょっとでも恩返しができたなっていうのが本当に1番嬉しくって。同じ部門で坂本龍一さんと並べて、私もすごくファンだったので、なんかそういうような思いだったり、これからまた日本でどういう作品ができるかなっていうのを考えるのがすごくワクワクしています。応援していただいた皆さま、本当にありがとうございました」とコメント。

 最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞したノラ・ジョーンズは、22年ぶりのグラミー賞受賞に対し「(競争の激しいこの業界で)今日までまだ仕事があることは大変ありがたいですね。このビジネスはクレイジーですからね。私が好きな音楽を作り続けられるのはハッピーです。前回はエキサイティングでクレイジーで、まだ若かったですから。でも今の方がありがたみを感じてるかもです」とコメント。

 最優秀ロック・ソング、最優秀オルタナティブ・ミュージック・パフォーマンス、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムで受賞したセイント・ヴィンセントは、自身にとっての音楽の存在について「私の人生の中で必要な時にはいつでも音楽がそばにあります。それって音楽のユニークなパワーなんだと思います。音楽には困難な時に癒やしを与えるパワーがあると思います」と語り、最優秀R&Bソングで受賞したシザは、「ケンドリック・ラマーのハーフタイムショーに出演予定ですが、間もなくですね。何か教えていただけますか」との問いに「教えられることはないのだけれど、ケンドリックのショーに参加できてとても光栄です!」とコメントしています。

 今年の授賞式はレッド・ホット・チリ・ペッパーズアンソニー・キーディスチャド・スミスカーディ・Bグロリア・エステファンオリヴィア・ロドリゴクィーン・ラティファ、シザ、テイラー・スウィフトヴィクトリア・モネ、そしてウィル・スミスなど、各部門のプレゼンターを務めたアーティスト・著名人も豪華でした。

 ライヴ・パフォーマンスは先日の山火事を受け、ロサンゼルス出身のドーズとジョン・レジェンドブラッド・ペイズリーシェリル・クロウブリタニー・ハワード、セント・ヴィンセントの共演によるロサンゼルストリビュートパフォーマンスから幕開け。続くビリー・アイリッシュは「BIRDS OF A FEATHER」をパフォーマンス。サブリナ・カーペンターはSNS等で話題となった「Espresso」を披露。ベンソン・ブーンから始まった新人賞ノミニーメドレーも、新人とは思えぬ非常に見ごたえあるパフォーマンスを披露しました。レディー・ガガブルーノ・マーズはロサンゼルスに敬意を表し、「California Dreamin’」を披露。授賞式の後半では、グラミー賞をボイコットしていたザ・ウィークエンドが登場し、昨年亡くなったクインシー・ジョーンズのトリビュートパフォーマンスではハービー・ハンコックらが「Fly Me To The Moon」などクインシー・ジョーンズの名曲を披露する場面も。さらに、スティーヴィー・ワンダーも登場し、クインシー・ジョーンズがプロデュースした「We Are The World」をパフォーマンスしました。

 第67回グラミー賞授賞式の模様は、WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信中です。詳細はWOWOWのグラミー賞授賞式特設サイトをご確認ください。

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ケンドリック・ラマー、ビヨンセ、チャペル・ローン、エル・マツモト:Getty Images

第67回グラミー賞授賞式® ※字幕版
2025年2月3日(月)午後10:00
WOWOWプライムで放送 / WOWOWオンデマンドで配信
※放送・配信終了後〜90日間WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信

2ヵ国語版(同時通訳)はWOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信中

wod.wowow.co.jp/program/203230
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