1934年に創立した国内の老舗レコードメーカー「テイチクエンタテインメント」が2月11日、創立90周年コンサート〈テイチクアワー 〜こころのこだま〜〉をティアラこうとう・大ホールにて開催しました。
川中美幸、
天童よしみ、
島津亜矢、
前川清、
山本譲二、
北山たけしといった紅白出場経験のあるお馴染みの歌手をはじめ、テノール歌手の
秋川雅史、
BEGIN、
湯原昌幸、
石川ひとみらが一夜限りの競演で満員となった1200人の観客を魅了しました。
この日のコンサートでは、1951年に放送された第一回『紅白歌合戦』に出場した御年98歳となる
菅原都々子の「テイチク90周年うれしゅうございます。もうそんなになるんですね。テイチクアワー始まりますよ」というコメントで開演し、昭和の大スター
石原裕次郎や、国民的歌手と称された
三波春夫。また、バタヤンの相性で誰からも愛された
田端義夫や、テイチク在籍時に「
雨の慕情」でレコード大賞を受賞した
八代亜紀といったレジェンド歌手たちの大ヒット曲を、現在テイチクに所属する歌手たちが披露。テイチク90年の歴史の中で人々の暮らしや人生に寄り添った名曲の数々を歌い継ぎました。
1977年からテイチク一筋48年の在籍となる川中美幸は、「テイチクさんには良い時も悪い時もずっと温かく支えて頂いた」「(石原)裕次郎さん、三波(春夫)先生、田端(義夫)さん、多くの先輩方とお付合いでき関わり合うことができたことは私の財産です」「テイチク100年に向かって、良い歌を多くの人に届けられるように頑張って行きます」とコメントし、敬愛する田端義夫の「かえり船」をカヴァーしたBEGINの
比嘉栄昇は「たくさんの先輩方が歌を繋いでくれてありがとうございました」と語りました。
また、出演歌手の中で最年少となる
青山新は、「数々の先輩が作りあげてきた歴史のあるテイチクレコードの名に恥じぬよう、しっかりと歌を届けていきたいと思います。大好きなテイチクを盛り上られる歌い手に成長していきたいです」と、決意を語りました。
ティアラこうとう・小ホールでも〈テイチクアワー 〜百歌繚乱〜〉が2公演行われ、テイチク所属の総勢55組66名の歌手が駆け付けました。同公演の模様はStreaming+にて2月17日(月)までアーカイブ配信されます。
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