福岡出身の宅録シンガー・ソングライター“中島涼之介”(シナプス)が、3月19日(水)にリリースするソロ2枚目となる22曲入りのフル・アルバム『ロリータ・コンプレックス』からの先行配信シングル「Blood Joke feat. 三澤るい」を2月26日に先行リリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。
今作は、福岡で活動しているシンガー・ソングライター、三澤るいとの共同制作作品。オルタナティブ・ヒップホップやメロディック・ヒップホップのようなサウンド・アプローチがとられており、普段はギターでの弾き語りを中心に活動する三澤るいの新しい世界が引き立つ作品となっています。謎めく美しさと陶酔的でダークな魅力が溶け合う唯一無二のサウンド全体のプロデュースと主な作詞作曲は中島が担当し、2番のヴァースの作詞作曲と、全体の編曲を三澤が手がけています。
[コメント]今作は、福岡で活動しているシンガーソングライターの三澤るいさんとの共同制作作品です。
アルバムを代表する1曲でもある今作は、約6年前から私の中で全体の構想がありましたが、あと一歩のところで完成には至らずにいました。
そこで、私が長らくシンガーとして崇拝している彼女に、なんとかお力添えいただけないかとお声かけしたところ、快く引き受けていただき、ついに今作の完成に行き着きました。フィーチャリングとして迎えることができ、とても嬉しく思っています。
彼女とは、十代の頃から音楽を通しての友人で、福岡市博物館に一緒に行ったことがあります。一緒に嬉々としてお祭りなんかも行ったことがあるような気もします。行ってないかもしれません。
彼女の詞やメロディーのセンスは言うまでもなく素晴らしいのですが、特にその歌声は国宝級です。私が嫉妬するほど憧れの歌声を持つ数少ないミュージシャンの1人です。
基本的には自らの天才性を信じて疑わず、傲慢で横柄な私ですが、彼女の前では子犬のように柔らかく、自然と謙虚になってしまうほどです。
甘く深い倍音で揺れる水のような優しさと、スモーキーでグルーヴィーな質感を重ね合わせたような彼女の歌声は、どこかで確かに棘も有しており、聴いていると心地よい痛みと癒しに同時に襲われ、身体の全実存が振動を始めるような、いつまでも聴いていたくなるような魔性の力を持ちます。
いつかはその力を私の中に取り込みたいと思っていたので、今回の作品でそれが実現し、とても感激しています。
彼女の辛抱強い編曲の手腕により、より洗練された楽曲にすることができました。また、今作のために素敵な詞を書き下ろしていただいたことにも胸がいっぱいです。
「愛のフリした必須ジョーク」というフレーズを象徴とする詞世界とそのループ感は、まるで抜け出せない悪夢のような感覚を抱かせるかもしれません。しかし、そこには独特の浮遊感と中毒性があり、聴く人をある種の心地よい陶酔へと誘い、深い感覚や感情を揺さぶろうとする楽曲になったように思います。
マスタリングは旧友でありプロデューサー/ビートメーカーのBeardにしていただきました。
ぜひとも、ミステリアスでシックな美しさと、官能的なダークネスの宿る独特な世界観を、多くの方々にお楽しみいただきたいです。――中島涼之介