BIG-RE-MANのMCとして、またDJやラジオパーソナリティとしても知られるKATASUKASHIT(カタスカシ)が、初のソロ・アルバム『EVERY』を3月31日(月)に配信リリースすることが決定。3月19日(水)よりアルバム・タイトル曲「EVERY」が先行配信リリースされています。アルバムの世界観を象徴するこの楽曲を一足先にお届け。
本アルバムのプロデュースは誰よりもKATASUKASHITの音楽を理解する
MAHBIEが担当しており、BIG-RE-MAN作品でも制作をともにしてきた同郷の彼ならではの視点とアプローチが、作品に独特の深みをもたらしています。
制作は2024年2月、16年の月日を共にした愛車のスズキ EVERYが壊れたタイミングでスタート。日常の何気ない幸せや、家族・仲間への感謝をテーマに制作された楽曲たちが並びます。
特に「カタスカシの母」は、彼の心情を色濃く反映したおすすめの1曲。加えて、「HbA1c」では健康を探求する同志
GOTITとのコラボレーションも実現。互いに共感できるローカル感と音楽への情熱が、ヘモグロビンとブドウ糖のように見事に融合。
さらには、2007年に岩手の超アンダーグラウンドでカルトヒットした「USO800」、2012年夏にBandcampでリリースされていた「Chemical Lamp」を新規収録し、今作で新たな形に生まれ変わっています。過去の楽曲に新たな息吹が宿り、アルバムのストーリーに深みを加えます。今作のフィナーレを飾る「IMAGINE」では、原曲となった「今人 / KANDATA」のプロデューサーDJ JUMBOがスクラッチで参加。
また、アートワークはKATASUKASHIT自身がイラストを手掛け、デザインはKOJI UMEDA(JAZZRIZE)が担当。シンプルでありながらも深いメッセージを感じさせるヴィジュアルが、「日常の奇跡」というテーマを視覚的に表現されています。
「日常に疲れている人に聴いてほしい」と語るKATASUKASHITの『EVERY』。彼の約20年に及ぶキャリアの中で初となるソロ・アルバムが、どのようにリスナーの心を打つのか、ぜひその耳で確かめてください。
また、本アルバムのリリースに寄せて、KATASUKASHITとも親交の深いアーティストたちからのコメントが到着しています。
[コメント]嘘か誠か、マジかおふざけか。
どっちもハズレで、どっちも正解。
真意を探せば探すほど、ハマる術中=“肩透かし”。
岩手県花巻市が誇るHIPHOPペガサス集団BIG-RE-MANのMC、KATASUKASHITのキャリア初となるソロ・アルバム『EVERY』ここに大爆誕!!
親友であり仲間だったメンバーKANDATAとの別れ、そしてKATASUKASHITの愛車EVERYが故障したことをきっかけに制作された10遍のストーリーは、誰もが共感できる日常の一コマから偏りが著しいリアルな心情まで、喜怒哀楽が全部同時に押し寄せてくるような怒涛の生命エネルギー集合体。全編のプロデュースを担当した盟友MAHBIEによる太くエモーショナルなビートの上で、憎くも愛おしい日常のすべてにKATASUKASHITのラップが突き刺さる。
愛車が止まっても、いつもの景色が変わっても、これからの毎日は止まらない。
なんだカンダタのしい毎日を抱きしめたくなる、全人類対応の名盤!!――Yacheemiこれは彼が書いたラブレター。卒業文集に寄せる甘酸っぱい気持ちや、本屋に並ぶありがちな自己啓発本とも違う、みちのくの奥の細道。生きるということはとても恥ずかしい事の繰り返しということを、カフカの日記のように音楽という紙に、言葉というペンで綴った流出系裏ビデオならぬ裏ラップ。避難バッグに常に入れておきたいNEWSTANDARDなサバイバル術。今季最高傑作。改めて彼の母親と妻にありがとうと言いたい。――MACKA-CHINライヴリハを終えた夕刻、マックスバリュのバナナチップをつまみながら、小学3年生の娘を迎えに来た。車の窓を開けると、おばさんが白い目でこちらを見ている。……そう、私は大音量でカタスカシのソロアルバムを聴いていたのだ。4曲目のイントロで目的地に到着し、娘を乗せて家に戻る道中、念のため続きを聴くのをやめた。そして、寝る前に改めて再生し、その予感は間違っていなかったと安堵する。今日も、かっこつけないようにコツコツと努力するカタスカシ。その怨念じみたひたむきさと、ボテボテのポテンヒットが少年化し、スカした大人たちを襲う。全曲をサポートするMAHBIEは、ビートレベルがみるみる上達し、カタスカシを強く友情パワーしている。青春を謳歌しているのが見え見えの高血糖(GOTIT名演)で、実に恨めしく、そして羨ましいものだ。――HUNGER