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A24の衝撃作『終わりの鳥』、ヒグチユウコらによる“鳥”ビュートイラスト公開 レイザーラモンRGらのコメントも

2025/03/27 13:04掲載
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A24の衝撃作『終わりの鳥』、ヒグチユウコらによる“鳥”ビュートイラスト公開 レイザーラモンRGらのコメントも
 「A24」により、昨年北米で公開され、話題となった『終わりの鳥(原題:TUESDAY)』が4月4日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開されることが決定。あわせて、ヒグチユウコ(画家)をはじめ、ぬまがさワタリ(イラストレーター)、死後くん(イラストレーター)、板倉アユミが描き下ろした<デス>の“鳥(トリ)”ビュートイラストがオピニオンコメントとともに一挙公開されました。

 『終わりの鳥(原題:TUESDAY)』は、地球を周回して生きものの“終わり”を告げる鳥<デス>と出会った母娘の物語。その鳥と寄り添う余命わずかな少女、かたや、一心不乱に鳥と闘う少女の母親。母娘ふたりは、鳥と突如対峙することによって、間もなく訪れるであろう別れを次第に受け止めてゆきます――。そのプロセスを風変わりな表現を用いて、驚きとユーモアと涙で満たした話題作が、アイス・キューブの名曲「It Was a Good Day」に乗って、いよいよ日本に“飛来”します。

 次世代を牽引する新たな才能を発掘してきたA24のもと、長編監督デビューを飾ったのはクロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ。タバコをくゆらせ、ラップのリズムを刻むチャーミングなキャラクターを造形する一方で、“死”という観念を奇想天外に視覚化、その苦悩にも触れるなど奥行きのあるストーリーに仕立てました。

 繊細でウィットに富んだチューズデー役には、『恋人はアンバー』のローラ・ペティクルー。母親・ゾラは、エミー賞常連の人気TVシリーズ『VEEP/ヴィープ』や『となりのサインフェルド』で知られる、コメディエンヌのジュリア・ルイス=ドレイファスが、シリアスとコミカルを横断する絶妙なバランスで演じています。

 そして、喋って歌って変幻自在な一羽の鳥<デス>。ダイナ・O・プスィッチ監督は、恐ろしくもあり、愛らしい雰囲気と外見を探し求めていたとのこと。やがて「不死身、永遠というテーマが、人間よりも動物の方が結びつきやすいのではないか」と考え、コンゴウインコの姿に辿り着きました。更にリアルを追求していく中で、コンゴウインコのみならず、絶滅危惧種も含め、さまざまな種類のインコの特徴といろいろなフォルムの鳥類を掛け合わせ、ユニークなキャラクターを創り上げています。

 映画『終わりの鳥』の劇中で、ひと際、目を引く存在である<デス>は、本作の情報が解禁されるや否や、多くの愛鳥家に大きなインパクトと興味を与えました。そんな、<デス>からインスパイアを受け、三者三様のトリビュートイラスト4点が到着。イラストを描き下ろしたのは、繊細な絵と独特な世界観で高い人気を誇る画家のヒグチユウコ。イベント登壇時やポートレート撮影現場などで鳥のマスクを着用しているヒグチは、本作について「鳥として生きている私なのでこの映画の予告を見たとき『これは観ないとならない!』と思いました。どんな人間も退くことのできない結末のために仕事をする彼の姿は、とても苦しそうでした。締め切りに追われて、ヘトヘトになっているときと重ね合わせ何とも言えない気持ちになりました」とコメント。

 また、生き物の生態をニッチな切り口で描いたイラストで話題となり、先日まで東京で開催され盛況のうちに幕を閉じた国立科学博物館の特別展「鳥」(現在、名古屋にて開催中)にて、展示イラストを手掛けたイラストレーター・ぬまがさワタリは「いまだかつてない『余命もの』であり『鳥映画』!生者に贈るメッセージの意外な力強さに心打たれました」と述べ、イラストレーター・絵本作家として活躍する死後くんは「予想の上いく展開にのけぞりながら、“死”の意義について深く考えさせられました。<デス>という名に親近感。デスくんには私から最優秀助演怪鳥賞をあげたいです」と称賛。雄鶏をペットとして愛した、イラストレーターの板倉アユミは、「恐ろしくもチャーミングな<デス>。彼は別れを嘆き受け入れられない私の死との向き合い方も変えてくれた。私にもいつか訪れる死がどうか彼の姿であってくれますように」と、天国に旅立ったペットのコッコに<デス>を重ね、想いを馳せています。

 さらに、鳥好きとして知られ、「鳥展」のオーディオガイドも務めた、お笑い芸人のレイザーラモンRG高柳明音、また誰しもが避けられない“死”について、『遠野物語』のコミカライズも話題の漫画家の鯨庭、文筆家の折田侑駿が、本映画を鑑賞しそれぞれ紡いだ感想も公開されています。

[オピニオン・コメント]
私は顔も生年月日も血液型も伏せて活動しております。
どうしても写真に映らなければならない時はオウムの被り物をしています。
鳥として生きている私なのでこの映画の予告を見たとき「これは観ないとならない!」と思いました。
死を司る存在の<デス>。
どんな人間も退くことのできない結末のために仕事をする彼の姿は、とても苦しそうでした。
締め切りに追われて、ヘトヘトになっているときと重ね合わせ何とも言えない気持ちになりました。

――ヒグチユウコ(画家)

いまだかつてない「余命もの」であり「鳥映画」!
巨大な“死”のインコと余命わずかな少女の出会いが、
まったく予想しない方向へと転がっていく…!
生者に贈るメッセージの意外な力強さに心打たれました。

――ぬまがさワタリ(イラストレーター)

落語「死神」の鳥版?「おくりびと」ならぬ「おくりどり」?
死別が近い母娘とキモかわいい鳥<デス>の“終活戦線異常あり”映画。
予想の上いく展開にのけぞりながら、“死”の意義について深く考えさせられました。
<デス>という名に親近感。
デスくんには私から最優秀助演怪鳥賞をあげたいです。

――死後くん(イラストレーター)

汚れた体、傷のある右目、鎌のように伸びた嘴。
恐ろしくもチャーミングな<デス>。
彼は別れを嘆き受け入れられない私の死との向き合い方も変えてくれた。
私にもいつか訪れる死がどうか彼の姿であってくれますように。

――板倉アユミ(イラストレーター)

怖い鳥の映画だと思って観たら笑って泣いて考えさせられて最後にラップが効いてくるHIPHOPムービーでした!
『終わりの鳥』あるある→観た後Ice Cubeの「It Was A Good Day」がその人の人生のベスト5に入る曲になりがち♪

――レイザーラモンRG(お笑い芸人)

まず!鳥好きとして伝えたいのは、鳥好きにとってショッキングなシーンがあります。
正直、私は「やめてくれー!」と心の中で叫びました。
ただ最後まで見るとメッセージ性も深く考えさせられる、素敵な映画です。
<デス>が“鳥”だからこその演出や設定があり、鳥の動きや羽の質感もとてもリアルで良かったです。
本作での鳥は死を告げる役割なので、普通の人は「戻ってくるなー!」と思うのでしょうが…
鳥好きとしては、再び<デス>に出会えた時には安堵しました。

――高柳明音(俳優・タレント)

人は、死を不潔で穢らわしいと忌み嫌う。
だが、いざ世界に“死”が不在になると、苦しみから逃れるために終わらせてくれる役目が必要だと嘆く。
こんなに自己中心的な生き物のために働くこの鳥はきっと楽じゃないだろう。

――鯨庭(漫画家)

多くの人間がその出会いを避けたいと願うであろう、“死”というものに背を向けることができるのなら。
いや、“死”を飼い慣らすことができるならば。
いやいや、“死”と手をつなぐことができるのならば──。
<それ>は私たちが思っている以上に、決しておどろおどろしいものなどではないのかもしれない。
ともに歌ったり、踊ったりできるものなのかもしれない。
『終わりの鳥』にはこの“死”の手触りがある。

――折田侑駿(文筆家)

死は別れではあるが、終わりではない。
綺麗事で語られそうな死との付き合い方を、可視化された死の鳥が体温をもって示す。
奇抜な表現に映るが、そのまなざしは冷静で慈愛に満ちている。
誰も“死”とは友達になれないと思っていた。
まだ友と呼ぶには早いかもしれないけれど、隣にいる人くらいには感じられそうだ。
この新たな視座がきっとこれからの自分を助けてくれる。

――奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)

人が、自分以外の人の内部に何が渦巻いているかを想像することは本当に難しい。
それでもなお、他者のことを想像し、尊重する。
そのことが双方の魂の助けに少しだけでもなる。
そんなことを、鳥は教えてくれた気がします。
あと、誰も知らなかった、人生のそのあとの極秘情報も。
驚きました。

――星野概念(精神科医など)

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©DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

映画『終わりの鳥(原題:TUESDAY)』
2025年4月4日(金)東京 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
happinet-phantom.com/tuesday
配給: ハピネットファントム・スタジオ
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