BIG-RE-MANのMCとして、またDJやラジオパーソナリティとしても知られるKATASUKASHIT(カタスカシ)が、3月31日に配信リリースした自身初のソロ・アルバム『EVERY』を5月14日(水)にCD盤として発売することが決定。
本アルバムは、2024年2月、16年の月日を共にした愛車のスズキ EVERYが壊れたタイミングで制作をスタートしたといい、本作プロデュースは誰よりもKATASUKASHITの音楽を理解する
MAHBIEが担当しています。
また、アートワークはカタスカシ自身がイラストを手掛け、デザインはKOJI UMEDA(JAZZRIZE)が担当。シンプルでありながらも深いメッセージを感じさせるヴィジュアルが、「日常の奇跡」というテーマを視覚的に表現されています。
そしてCDには、ボーナストラックとして、MACKA-CHINによる「IMAGINE」リミックスと、年明け早々に見舞われた自身の足の骨折をトピックにした「右脛骨骨幹部骨折」といった未配信の2曲が追加収録されています。
「日常に疲れている人に聴いてほしい」と語るKATASUKASHITの『EVERY』。彼の約20年に及ぶキャリアの中で初となるソロ・アルバムが、どのようにリスナーの心を打つのか、ぜひその耳で確かめてください。
また、本アルバムのリリースに寄せて、KATASUKASHITとも親交の深いアーティストたちからのコメントが到着しています。
[コメント]嘘か誠か、マジかおふざけか。
どっちもハズレで、どっちも正解。
真意を探せば探すほど、ハマる術中=“肩透かし”。
岩手県花巻市が誇るHIPHOPペガサス集団BIG-RE-MANのMC、KATASUKASHITのキャリア初となるソロ・アルバム『EVERY』ここに大爆誕!!
親友であり仲間だったメンバーKANDATAとの別れ、そしてKATASUKASHITの愛車EVERYが故障したことをきっかけに制作された10遍のストーリーは、誰もが共感できる日常の一コマから偏りが著しいリアルな心情まで、喜怒哀楽が全部同時に押し寄せてくるような怒涛の生命エネルギー集合体。全編のプロデュースを担当した盟友MAHBIEによる太くエモーショナルなビートの上で、憎くも愛おしい日常のすべてにKATASUKASHITのラップが突き刺さる。
愛車が止まっても、いつもの景色が変わっても、これからの毎日は止まらない。
なんだカンダタのしい毎日を抱きしめたくなる、全人類対応の名盤!!――Yacheemiこれは彼が書いたラブレター。卒業文集に寄せる甘酸っぱい気持ちや、本屋に並ぶありがちな自己啓発本とも違う、みちのくの奥の細道。生きるということはとても恥ずかしい事の繰り返しということを、カフカの日記のように音楽という紙に、言葉というペンで綴った流出系裏ビデオならぬ裏ラップ。避難バッグに常に入れておきたいNEWSTANDARDなサバイバル術。今季最高傑作。改めて彼の母親と妻にありがとうと言いたい。――MACKA-CHINライヴリハを終えた夕刻、マックスバリュのバナナチップをつまみながら、小学3年生の娘を迎えに来た。車の窓を開けると、おばさんが白い目でこちらを見ている。……そう、私は大音量でカタスカシのソロアルバムを聴いていたのだ。4曲目のイントロで目的地に到着し、娘を乗せて家に戻る道中、念のため続きを聴くのをやめた。そして、寝る前に改めて再生し、その予感は間違っていなかったと安堵する。今日も、かっこつけないようにコツコツと努力するカタスカシ。その怨念じみたひたむきさと、ボテボテのポテンヒットが少年化し、スカした大人たちを襲う。全曲をサポートするMAHBIEは、ビートレベルがみるみる上達し、カタスカシを強く友情パワーしている。青春を謳歌しているのが見え見えの高血糖(GOTIT名演)で、実に恨めしく、そして羨ましいものだ。――HUNGER