米・ニューヨーク州ブルックリンを拠点に活動するギタリスト / 作曲家、メアリー・ハルヴォーソン(Mary Halvorson)が、ニュー・アルバム『About Ghosts』を6月13日(金)に発表します。
ディアフーフのギタリスト、ジョン・ディートリックがプロデュースとミキシングを手がけたこの新作には、新曲8曲を収録。近作3作と同様、ハルヴォーソン率いるセクステットのアマリリスとともにレコーディングされました。アルバム収録曲「Carved From」が先行公開中です。この「Carved From」を含む全5曲に、サックス奏者の
イマニュエル・ウィルキンスとブライアン・セトルズが参加しています。
ハルヴォーソンは新作について、「このアルバムの楽曲は2023年の秋、アマリリスのために書き始めました。“もっとサックスを加えたい”って思いながら、ただ書き始めました。実験したい気分だったし、より濃密なハーモニー、より多くのホーンを感じたかった。でもアマリリスにこだわりたかったから、まったく新しいことをするよりも、サックスを2〜3本加えるのが自然だと感じた。アマリリスでたくさん演奏していたし、私たちは本当にいい状態にあった。すでにいい感じになっているものに、ある要素を加えて一捻りしたら、何が起きるか見てみたかった」とコメントしています。
「Carved From」などで聴くことができるもうひとつの楽器は、ハルヴォーソンの幼なじみで、独創的な電子楽器などで知られる「Critter & Guitari」社の創設者でもあるオーウェン・オズボーンが最近彼女にプレゼントしたシンセサイザーの「Pocket Piano」です。シンセサイザーを弾いたことはなかったハルヴォーンでしたが「彼がこれをくれたのなら、どうやって弾くか考えてみようと思い、たくさんのトラックでオーバーダブした。ギター以外の奇妙な音を随所で聴けるはず」「即興ではなく、作曲に組み込むための追加レイヤーを見つけようとしていて、“気に入らなかったら捨てよう”と思っていた。でも、このレコードのミックスを担当したジョンは、シンセを完璧に取り入れてくれた。気づかないうちに、微妙なレイヤーがそこに定着しているような感じだった。バンドの幽霊メンバーのようなものね」と新たな楽器について語っています。
また、ハルヴォーソンはピアニストのシルヴィー・クルポアジェとの3枚目のアルバム『Bone Bells』を3月14日に発表しています。