1985年トランス・レコードからデビューし、2023年に再始動した伝説の“抒情派パンクス”バンド、
ILL BONEによるベスト・ライヴ集『
日本』と、前身バンド“
造反医学”の唯一のオリジナル・アルバム『
青空』の2タイトルが、4月25日(金)にサブスク同時解禁することが発表されました。
ILL BONEは、北村昌士プロデュースによる『
死者』でレコード・デビュー。詩情あふれる中田潤の淡々としたヴォーカルと、
町田町蔵人民オリンピックショーや北村昌士とのバンド、
CANIS LUPUSのドラマーとして知られる箕輪政博の破壊的なリズム、さらに
キース・レヴィンを思わせる石黒浩孝のギターと、
ラビッツ(
宮沢正一)のメンバーだった石川佳世子のベースが透明な抒情性と特異な緊張感をかもすサウンドを生み出していました。2023年には箕輪政博が30年ぶりに復帰し、ライヴを中心に活動を再開しています。
今回サブスク配信が解禁したのは、2024年に再発リリースされ、ロングセラー中の83〜85年のベスト・ライブ集『日本』。ギターに優れたメロディ・メーカーでもある弓削聰を擁し絶頂期の響きと言える1985年新宿ロフトのライヴ(録音:
藤井暁)をフル収録するほか、83、84年のライヴ音源で構成したベスト・ライヴ集となっています。
また、ILL BONEの前身バンド、造反医学は、中田潤と初代ギタリストのOに、箕輪政博が加わり1979年に結成。「パンクバンドに日本語の屈折した世界を、現代詩とかの世界をのっけたいと思った」という中田から始まり、Lym(石黒浩孝)も加入し、
エルヴィン・ジョーンズ的な箕輪のドラムも相まって、隙のないサイケ・サウンドを展開。その後、1982年後半にILL BONEと改名しています。
サブスク解禁された『青空』は、1982年にカセットテープで自主発売された唯一の公式音源で、アルバムには当時のライヴ音源も追加収録されています。