2006/08/23掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
今年没後10周年を迎えた、日本を代表する現代音楽作曲家の
武満徹の楽曲「ピアニストのためのコロナ」に、ポスト・ロック・ブームの立役者である鬼才
ジム・オルークが挑むアルバム
『ジム・オルーク・トランスレート・タケミツ』(COCB-53573 \2,625(税込))が11月2日にリリースされます。
ガスター・デル・ソル、
ソニック・ユースなどに参加し、ロック、ジャズ、現代音楽をはじめさまざまな音楽ジャンルにまたがって活躍を続けることでジャンルを超え、先鋭的な音楽ファンを魅了しているジム・オルーク。彼が99年に発売したソロ名盤
『ユリイカ』(写真)以来5年ぶりとなる待望のソロ名義での作品となるこのアルバムでは、“図形楽譜”という図案化された楽譜を即興演奏する現代音楽の手法に挑戦しています。
“図形楽譜”は
モートン・フェルドマンが考案し、
ジョン・ケージによって前衛音楽界で旋風を巻き起こし、後に偶然性の音楽、不確定性の音楽を生み出す大きなきっかけになり、今回ジム・オルークに演奏される「ピアニストのためのコロナ」は武満徹がその手法に挑んだという楽曲。フェンダーローズ・ピアノやハモンド・オルガンとを駆使して3ヴァージョンが制作され、ジム・オルーク本人がミックスして仕上げられているそうです。また現時点では日本盤のみのリリース予定とのこと。