放送を観た方にはいまだ記憶に新しい、2005年作『激闘!西表島』が登場、本放送の映像に未公開シーンをバキっと加えた、「できたてのホヤホヤ」と言わんばかりの、真新しい逸品となっておりますよ。(写真は『水曜どうでしょうDVD全集第7弾「ヨーロッパ21カ国完全制覇」』)
では、本編の内容に少しだけ触れておきますと……
前作『ジャングル・リベンジ』のラストで、荒々しく次回作(本作)の意気込みを語った大泉さん。衝撃の企画発表、彼を待っていたのは……? またも思惑どおりにダマされる大泉洋。のっけから、茫然自失の抜け殻的リアクションをみせてくれます。
しかし、それも束の間。企画が進行するにつれ、準備の浅さ極まりないディレクター陣に対し、鋭い「訴え」を連発! 大泉さんに攻め立てられる藤村Dのうろたえっぷりが“素”そのもの。旅の途中に登場する、案内役・ロビンソンの活躍も見逃せません。ミスターこと鈴井貴之に、負けず劣らずのダジャレを飛ばしまくる愛くるしいキャラクターに、やみつきになった方も多いのでは?
当初の企画はとうに崩壊。あれよあれよと、ロビンソンの嬉々揚々ムードに翻弄&振り回される出演陣。転がる石のごとく、彼に同調して楽しむディレクター陣。両者の相違的なやりとりが実に滑稽で、思わず笑ってしまいます。そして、さらに盛り上がるロビンソンのテンションは最高潮に……。
終盤では、これまたロビンソンの粋な計らいで「夜釣り」に挑むことに。「夜釣り」はいつしか「寝釣り」へとスタイルを変え、夜明けまでシュールな釣り対決が展開。全国の釣りバカも必見! 真っ暗な画面のなか、前代未聞の「文字放送バラエティ」が完成。その独特の面白みは筆舌に尽くし難いものがあります……と、ざっとこんなところでしょうか。
しかし、これだけで終わらないのが、どうでしょうDVD。特典映像が魅力的なんです。昨年の秋、札幌にて3日間という空前の規模で開催、大成功を収めた「水曜どうでしょう祭 UNITE2005」の模様を、なんと1時間以上にわたって収録。参加できなかったファンはもちろん、はるばる(の方が多いでしょう)足を運んだ、名誉ある“どうバカ”エリート藩士にとっても、なんとも嬉しい映像であります。
というわけで、今回もトータル4時間を超える収録時間の上、名物のディレクター陣による副音声も楽しめるという、ヴォリューム満点の2枚組仕様。そんな“どうでしょうさん”は、まさに「サービスマウンテン」。あ、いや……。
長々と綴りましたが、あとは実際にご覧になってお楽しみください。
最後に、先日の当ニュースで紹介済ですが、当番組のテーマ・ソングでおなじみの
樋口了一の
ベスト・コレクション・アルバムが発売中。まずはこれを聴きつつ、年の瀬を過ごすというのも一興ではないでしょうか。どうでしょう?