2006/12/13掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
今回も「ジャズ新譜通信」として、今後発売されるジャズおよびフュージョンの新作を数点ずつご紹介いたします! 今回は年内発売予定の新作を中心にご紹介。なお、曲目などは各ディスクのリンク先をご覧ください。
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渡辺貞夫昨年12月の渡辺貞夫(as)と
チャーリー・マリアーノ(as)の共演ライヴを記録した
『Sadao and Charlie Again』(VICJ-61398 \3,000(税込))が12月16日に発売されます。渡辺が師匠と仰ぐマリアーノとのこのセッションは、活動を共にしていた60年代半ばから数えておよそ40年ぶりであり、絆を確かめ合うかのような心温まる演奏が感動を呼びます。バックを務める〈Boston Friends〉のメンバーは、渡辺と共演経験のあるボブ・デーゲン(p)とビル・エルガート(ds)に、マリアーノとなじみ深いディーター・イルク(b)。
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マンハッタン・トリニティ人気ピアニストの
サイラス・チェスナットをはじめ、
ジョージ・ムラーツ(b)、
ルイス・ナッシュ(ds)という強力メンバーからなる、マンハッタン・トリニティ。M&Iでの6作目となる新作
『ザ・ジェントル・レイン』(MYCJ-30406 \2,800(税込))が12月20日に発売されます。収録されているのは「ネイチャー・ボーイ」「アナスタシア」「あなたと夜と音楽と」など。
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デヴィッド・T.ウォーカーデヴィッド・T.ウォーカー(g)の世界初CD化となる3タイトルが、ビデオアーツより12月20日に同時発売されます(紙ジャケット仕様)。キャリア史上最高傑作との呼び声の高い
『デヴィッド・T・ウォーカー』(71年/VACM-1297 \2,625(税込))、
『プレス・オン』(73年/VACM-1298 \2,625(税込))、
『オン・ラヴ』(76年/VACM-1299 \2,625(税込))で、ギタリストとしての名声を高めていったOdeレーベル時代の作品です。マスタリング・エンジニアは、SUNDAZEDレーベル主宰者のボブ・アーウィン。
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ジャコ・パストリアス12月21日発売の
『プレイ・ジャコ〜トリビュート・トゥ・ジャコ・パストリアス〜』(KICJ-514 \3,000(税込))は、日本人ベーシストたちによるジャコ追悼盤。
櫻井哲夫、
納浩一、
日野賢二、コモブチキイチロウ、
今沢カゲロウ、AKIRAがジャコをカヴァーしています。
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サム・ヤエル夏にマデリン・ペルーのバンド・メンバーとして来日した、
ジョシュア・レッドマン(sax)、
ブライアン・ブレイド(ds)とのトリオ、YA!YA!3で活動するハモンド・オルガン奏者・サム・ヤエルが、同じメンバー構成で自身がリーダーとなった
『トゥルース・アンド・ビューティ』(EWCD-2016 \2,300(税込))を12月27日に発表します。オリジナルを中心に、
オーネット・コールマン、
ポール・サイモン、
ジルベルト・ジルのナンバーを演奏しています。
■ソニー・ロリンズ
モダン・ジャズ最後の巨匠、
ソニー・ロリンズ(ts)の6年ぶりのスタジオ録音作品
『ソニー・プリーズ』(VICJ-61396 \2,520(税込)・写真)が2007年1月1日に発売されます。昨年、日本全国5箇所をめぐったラスト・コンサート〈LIVE IN JAPAN 2005〉を終えた直後の、12月から翌年1月にかけての録音。しかも、長年の付き合いのボブ・クランショウ(b)や甥のクリフトン・アンダーソン(tb)など、来日公演とほぼ同じメンバーとあって、感動のステージの再演ともいえる内容になっています。