元スキッド・ロウのフロントマンであり、6月に来日公演を行なったばかりのセバスチャン・バック。以前から制作が伝えられていた彼のソロ・アルバム『Angel Down』がいよいよリリースされる模様です。米国での発売は、11月20日の予定。バズは先日、20年来の友人であるジャック・ポンティが率いるレーベル、Merovingian Music（MRV）と契約。このMRVはCaroline/EMI Music Groupに属するとあり、広い認知が期待できそうです。

　プロデュースを担当したのは、トライブ・オブ・ジプシーズのギタリストであり、プロデューサーとしても高い評価を得ているロイ・Z。アルバムには14曲が収められる予定で、リーダー・トラックとなる「(Love Is) A Bitchslap」をはじめとするロイとの共作曲、デスモンド・チャイルドを起用した「Falling Into You」などのほか、エアロスミスの名曲「Back In The Saddle」のカヴァーも収録されるとのことです。また、アートワークには、スキッド・ロウの『スレイヴ・トゥ・ザ・グラインド』（91年）同様に、父親である故デイヴィッド・バークの作品が使用されています。

　バズのソロ名義の作品がリリースされるのは、98年の『ブリング・エム・バック・アライヴ！』（写真）以来のこと。同作がライヴ・アルバムだったことを考えると、スキッド・ロウを脱退してからは初めての本格的なアルバムになります。“暴れん坊将軍”の異名を取る希代のロックンロール・シンガーが、どのような作品を作り上げたのか、ファンはお楽しみに。