真の巨匠ピアニスト、
レオン・フライシャー(Leon Fleisher)の新譜
『モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第12番、第7番、第23番)』(SICC-1163 税込2,520円)が6月3日に発売されます。
レオン・フライシャーは、かの
アルトゥール・シュナーベルに学び、10代の頃から将来を嘱望されながら、ピアニストとしての絶頂期にあった37歳の時に、ジストニアとして知られる運動神経障害に突然見舞われて右手の2本の指が動かなくなり、演奏活動の休止を余儀なくされました。以後、左手のみの演奏および指揮、教育活動に専念していましたが、治療の甲斐あって両手での演奏ができるまでに回復。2004年に発表したアルバム
『トゥー・ハンズ』は40年ぶりの両手による録音として大きな話題を呼びました。
そしてこのたび、古巣のソニー・クラシカルからニュー・アルバムを発表することになりました。その第一弾として選ばれたのは、
モーツァルトの協奏曲。幾多の困難を乗り越えてきた巨匠が、慈しむように美しいモーツァルトを奏でていきます。奥様であるキャサリン・ジェイコブソンとの2台ピアノ協奏曲での息のあったコンビネーションも聴きものです。