先日発売された、フォーク・シンガー
前野健太の2009年から2010年までのライヴ映像を中心に構成したドキュメンタリーDVD
『DV』。ニューヨーク、ドイツ、福岡、弘前、高円寺、渋谷……世界中を飛び回った演奏の記録を丁寧に織り込んだ本作を監督した
松江哲明による、その名も<『DV』発売記念講座〈DV明細〉>が開催されることになりました! 3月26日(土)、27日(日)の2日間、新橋TCC試写室にて行なわれます。
松江哲明は、東京都立川市出身のドキュメンタリー作家。日本映画学校の卒業制作である『あんにょんキムチ』が、韓日青少年映画祭監督賞や山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞などを受賞するなど早くからその才能を発揮し、その後も
『セキ☆ララ』『童貞。をプロデュース』
『あんにょん由美香』など数々の話題作を手がけています。フォーク・シンガー前野健太が吉祥寺の街を歌い歩く姿を、1カット74分で撮影した2009年の映画『ライブテープ』では、東京国際映画祭2009で「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞するなど高い評価を受けました。
このたび、その前野健太と再びタッグを組む形となった、前野のドキュメンタリー&ライヴ映像作『DV』の発売を記念して、『DV』にまつわるすべての疑問を解き明かし、現在の映像界・音楽界のあり方に言及するトーク・イベント<『DV』発売記念講座〈DV明細〉>が開催されます。
トークショーなどでよくある一幕。「何かご質問のある方はどうぞ」、これに対してなかなか出てこないけど、誰もが気になることがあるはず。「いったい制作費はいくら掛かったの?」とか。そんな疑問に松江哲明が答えます! 企画・制作・営業の流れから、「その紙を使ったのは何故か?」「プレス工場を決めた理由は?」といった具体的な事例を挙げて、『DV』が出来上がるまでの過程をギリギリまで公開! 映像制作に興味のある方、またはインディーズで音楽制作を行なっている方に、この時代で活動していくための有効なアドヴァイスが山盛りなはず。
さらに、スペシャル・ゲストに、松江監督が「いま一番お話したかった」という
塚本晋也監督を招き、現在の「映画」を取り巻く状況に斬り込む「対話」を展開します。
破壊の先にあるものは、再生か、絶望か……。期待しましょう!
<『DV』発売記念講座〈DV明細〉>
●日時:2011年3月26日(土)、27日(日)の2日間
●場所:新橋TCC試写室(http://www.kokuei-tcc.co.jp/access.html)
●料金:各日2,000円(税込)予約のみ(各日限定40席)
●予約先 kase@kokuei-tcc.co.jp
【タイムスケジュール】
●3月26日(土)
18:30開場
19:00〜20:15 第一部『DV』明細vol.1 聞き手:鈴木健.txt(編集者・ライター)
20:15〜20:30休憩
20:30〜21:30第二部『DV』解剖
松江哲明(監督)×山本タカアキ(整音)×岩井澤健治(タイトルアニメーション)トーク
21:45終了
●3月27日(日)
18:30開場
19:00〜20:15 第一部『DV』明細vol.2 聞き手:鈴木健.txt(編集者・ライター)
20:15〜20:30休憩
20:30〜21:30第二部『TからTへ』松江哲明(監督)×塚本晋也(監督)トーク
21:45終了