時に叫び、時にソウルフルに歌い上げる、変幻自在な声を持ったマイク・パットン（元フェイス・ノー・モア）を筆頭に、元ジーザス・リザードのデュアン・デニスン、メルヴィンズのケヴィン・ラトマニス、ヘルメットのジョン・ステニアーと、ある世代にとっては、かなり豪華に思える顔ぶれが揃ったスーパー・バンド“トマホーク”。2001年に発表されたデビュー作『Tomahawk』（写真）が、ここ近年のマイク・パットンにしては珍しくまともに歌っているなど、意外とストレートで聴き易い部類に入る作品であったのにも驚かされたものですが（あくまでも、彼の作品の中での話ですが･･･）、意外にも一回っきりのプロジェクトではなく、継続して、新たなアルバムを完成させました！

　『Mit Gas』という名が付いた約2年ぶりの新作は、前作同様“Ipecac Recordings”レーベルから、現在までのところ5月6日にUSにてリリースされる予定。過去に誕生したスーパー・バンドの多くが長続きしないケースが多いので、やはり彼らの行く末も気になるところなのですが、それはそれとして、上記に登場したバンドたちが気になるという方は、ぜひとも押えておくべき代物です。もちろん、パットン先生の歌唱を堪能したい方もね。