サンフランシスコ郊外の小さな街、ミル・ヴァレーに実在するストロベリー・ポイント小学校の生徒とリタ・エイブラムズ先生による1972年のアルバム
『ミル・ヴァレー』(MZCF-1244 税込み2,500円)が3月17日に再発されます。
オハイオ州クリーヴランド生まれで、60年代の終わりにヒッピー文化華やかなサンフランシスコにたどり着いたリタ・エイブラムズは、ストロベリー・ポイント小学校に併設された幼稚園の先生となり自作の歌を園児に歌わせていました。好評だった歌のレコーディングの機会を得たリタは、園児よりも“歌える”小学校の生徒を起用。
ラヴィン・スプーンフルなどで知られる
エリック・ジェイコブセンがプロデュースしたシングル「ミル・ヴァレー」は大ヒットとなり、続いて制作されたアルバムがこの『ミル・ヴァレー』です。
「地上の楽園」と「ユー・アー・マイ・サンシャイン」以外の収録曲は、すべてリタのオリジナル。チャーミングでエバーグリーンなポップ・ミュージックは、熱が冷めたあとのヒッピー文化が地元の生活のなかにどのように根付いていったかをも教えてくれます。
当時を振り返って、スコット・ヴィクター(ジャケットの後列真ん中でボーダーのシャツを着ているブロンドの少年)はこう語っています。
「子どもにとって人生は楽しむことが全てだったわけで、あのアルバムを作ったことやそれに関係する全てのイベントはすごく楽しかった」