2003/04/10掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
72年発表の名作
『Something/Anything?』(写真)の冒頭を飾り、シングル・チャートでも全米16位のヒットを記録した
トッド・ラングレンの名曲のひとつ「I Saw the Light」が、4月に相次いで日本のミュージシャンにカヴァーされることに。
これまでにも、パッと思い付く名前を挙げてみるだけでも、高橋幸宏、村松邦男、yes,mama OK?、米倉千尋、the Indigo、ケイコ・リー、J XAVERREら世界各地のアーティストによってカヴァーされており(まだまだたくさんいます!!)、トッド自身もボサ・ノヴァ風にアレンジしてセルフ・カヴァーを試みている名曲ですが、このたびカヴァーするのはShe's Pippiと
NORTHERN BRIGHT。
まず、京都のサイケデリック・トイ・ポップな二人組“She's Pippi(シーズ・ピッピ)”は、4月10日にリリースのアルバム『She's Pippi』(
UMMO Records:CXCA-1125\2,800(税込))。これまでCD-Rでの作品を発表している彼らのこれが1stフル・アルバムとなる本作には、全15曲が収録されており、「I Saw the Light」はその中の1曲。無類のシド・バレット好きがうかがえる楽曲を披露したりしているふたり(『She's Pippi』にも「夜も更けて(シド・バレット)」なるタイトルの曲あり)は、何より手作り感覚あふれるサウンドが魅力かつ衝撃的。ある意味、アンニュイな雰囲気も持っているアーティストです。“5歳児にとってのソニック・ユース”なんて形容もされたフランスのトイ・ポップ・グループ“ドラジビュス”の来日公演のオープニング・アクトも務めた、と書けばサウンドをイメージしてもらえるでしょうか? これまでにないテイストの「I Saw the Light」が聴けるはず。注目を。
続いては、既発売シングル「END OF LONG HOT SUMMER 2002 recorded @ OUR ROOM e.p. feat.bice」ですでに「I Saw the Light」のアコースティック・カヴァーを披露済みのNORTHERN BRIGHT。4月16日の
『LONG PLAY:FROM OUR ROOM TO YOUR LIFETIME』(SYFT-031\2,625(税込))には、そのシングルとは異なったヴァージョンを収録。CDには6曲のボーナス・トラックも収録され、前述シングル収録のアコースティック・ヴァージョンも再収録。LP(SYFT-031LP\2,100(税込))も同時リリースです(ただしLPにボーナス・トラックはなし)。
高橋幸宏のカヴァーでもって、オリジナルの存在を知った人も多いでしょう「I Saw the Light」。こうして続けてカヴァーが出るのを機に、まとめて色々と聴き較べてみるのも面白いかと。ちなみに、個人的なオススメ・カヴァーは
レゲエ・ディスコ・ロッカーズとMood Six(←憶えてますか?)の2ヴァージョンです。