いよいよ開催まであと約1ヵ月半に迫ってきた、<Hostess Club Weekender>の最終ラインナップに、米シカゴ出身、異色のアンタイフォーク・シンガー、ウィリス・アール・ビール(Willis Earl Beal)が決定しました。
写真(下記)のワイルドな姿からは想像もできない繊細なメロディと、ソウルフルな歌声が強烈な印象を残すウィリスのローファイな音楽。新人ながら、
ジェイムス・ブレイクや
デーモン・アルバーンが彼とのコラボレーションを熱望し、
サブトラクト(SBTRKT)は前座に抜擢。さらに
モス・デフは何と自ら電話をかけ、彼の半生を綴った映画を撮りたいとオファーした逸話まであるなど、さまざまなアーティストからラブコールを送られている話題のアーティストなのです。
その注目すべきところは、音楽はもちろんユニークな経歴の持ち主という所。軍隊として働いていたものの追い出され(!)、23歳で移住したニュー・メキシコでは、ホームレスで過ごしていた時期もあったのだとか。その間彼は何百もの曲を書き続け、ひたすら自主制作したCDに、自作のイラストと共に自分の宛先と電話番号を書いたフライヤーを撒き続け、手紙をくれた人にはイラストを送り、電話をくれた人には受話器越しに歌ったのだそう。
そんな彼の噂は瞬く間に広がり、地元のカルト的人気ファンジン“Found”が目をつけ、いきなり表紙に抜擢。さらに、米音楽サイトのPitchforkも動画特集(
youtu.be/5TOnrsLrS8I)を組み、NMEでは2012年のニュー・バンド・リストのトップ10内に選出するなど、現在一気に注目を集めています。そんな彼のデビュー作
『Acousmatic Sorcery』(輸入盤)も4月にリリースされていますので、併せてぜひチェックを!
<Hostess Club Weekender>では、いち早くそんな話題の彼を多くの人に知ってもらいたい!ということで、最後の1枠に選出されました。早耳リスナーはぜひ、この機会をお見逃しなく!