2003/04/23掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
永遠のベビーフェイス、さえないヒヨッコキャラではマーク・ウォールバーグと1位2位を争う
マット・デイモンがロバート・ラドラム原作という老舗の大道で、堂々とスパイアクションに挑んだ『ボーン・アイデンティティー』の
DVD(UJSD-32936\3,990(税込))がいよいよ6月27日に発売!(写真はサウンドトラック)
特典映像として、別エンディングや未公開シーンもバッチリ収録で、嬉しいじゃないですか! ハリウッドの娯楽映画に変わりは無いけど、作品の根底に潜むインディーズ魂と、作家としての志がビシビシと伝わってくる、近年スパイアクション映画とは趣の違う大歓迎な1本でした。
まず監督がダグ・リーマン! 新感覚な映像センスでヒップに彩りつつも、実に正攻法なタッチで青春群像を描いた
『スウィンガーズ』に泣かされた芸術家予備郡も多いと思います(筆者もそのひとり!)。なんだかアクション映画とは畑違いな気もするけど、CM監督もこなす、抜群の映像センスは、存分に生きてます。タイトでスタイリッシュ! 似た者としては、
『X-メン』の
ブライアン・シンガー監督なんかもそうですね。インディーで傑作を撮ってた人たちが、大手で活躍する姿は、寂しさもあるけど、嬉しいじゃないですか!
主役のマット・デイモンも、実は映画に対してクリエイティヴな存在であり続けているし、ヒロインにはこの手の映画には無縁な
『ラン・ローラ・ラン』の
フランカ・ポテンテ! そして何より素晴らしい、が主人公を追い詰める敵役の、
クリス・クーパー! 彼はインディーズ映画の権化とも言えるジョン・セイルズ監督組としてキャリアを築いた人ですから、こういった出演陣だけでも、この映画の志が伝わってくると思います。余談ですが、クリス・クーパーは最新作『ADAPTATION(原題)』でアカデミー賞、最優秀助演男優賞に輝きましたし、こういった人たちがメインストリームでガンガン活躍するのは、とても気持ちがいいですよ!