2003/05/09掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
彼らの「ワン・モア・タイム」以降、世界各地でヴォコーダーを多様した曲が増えたように、音楽の部分だけを取っても、その影響が大きかったと言える、
ダフト・パンクの傑作アルバム
『ディスカバリー』(写真)。でも、同作絡みで一番思い出すことと言えば、ジャケットのアートワークもビデオ・クリップも手掛けてしまった、
松本零士氏の存在。とくに『ディスカバリー』の日本盤のアートワークが、ビデオ・クリップのストーリー展開に基づいた新たなヴィジュアルへと変更されてしまったように、ダフト・パンクのサウンドをイイ意味で無視した松本零士氏によるビデオ・クリップは、音楽ファンだけでなく、世のアニメ好きにも評判になったものでしたが、なんと、そのビデオ・クリップが、このたび、今月開催予定の“カンヌ国際映画祭”にて公開されることになったそうなのです。しかも、すでに公開された「ワン・モア・タイム」「エアロダイナミック」「デジタル・ラブ」「仕事は終わらない」の4曲だけではなく、『ディスカバリー』収録曲14曲のすべてをカヴァーする長編作品となったものが公開されるのです(オォ!)。
遥か昔にお伝えしたように、元々、ひとつの作品としてまとまった形でリリースされる予定とされていたので、水面下では制作が続けられていたとは思っていましたが、まさか“カンヌ出品”になるとは驚き。日本制作のアニメがカンヌに出品されるのは初めてのことらしいですが、いちアーティストのビデオ・クリップが出品されるというのも、今回が初めてなのでは? 最後に公開された「仕事は終わらない」のビデオ・クリップが、続きがメチャメチャ気になるエンディングだっただけに、ぜひとも、以前報じられたようにパッケージ化も望みたいところです。