例えばチャーリー・ヘイデンの『ノクターン』に参加した時のパット・メセニーが弾く「ナイト・オブ・ワンダリング」は切なさたっぷりの名演でしたよね！？　同じミズーリ出身の2人が、互いの作品でゆっくりと親交を深め、いよいよ97年に実現した両人のデュオ盤『ミズーリの空高く』(写真)は、スウィング・ジャーナル誌ジャズディスク大賞を受賞し、我々、切ない大人達に大歓迎の1枚になりました！

　あれから6年・・・。皆さんはどんな人生を歩んできたでしょうか？　不景気による会社の倒産、テロリストによる虐殺、不気味な疫病がアジアを襲い、少年はポケットにナイフを隠し、そして戦争・・・。世の中、悪くなるばかりじゃないですか？　そんな今こそ、『ミズーリの空高く』が聴きたくなるものです。そんな我々の気持ちを察してくれたのか、久しぶりのヨーロッパ・デュオ・ツアーを行うヘイデンとメセニー。これを記念して、『ミズーリの空高く〜スペシャル・エディション』(UCCV-9077)が初回プレス完全限定で、8月6日に発売される事が決定しました！　
　どこらへんがスペシャルかと言うとDVDが付いてます！　DVDの内容は97年のモントリオール・ジャズ・フェスティバルでのライブ2曲と、2人のインタヴュー映像が10分間も拝めます。

　「えっ！　それだけ？」なんて言いなさんな。ライブ映像の曲は「ファーストソング」と「アワ・スパニッシュ・ラブ・ソング」ですよ！　チャーリー・ヘイデンのファン＝「ファーストソング」のファンでしょうに！　これはやはり持っていても、このスペシャル・エディションに買いなおすべきかと思われます。「ファーストソング」のライブが観れて、傷だらけのCDが新品になって\2,800（税込）なら安いと思わなきゃ駄目っすよ！　こんな時代だからこそ、こういう所でお金をケチらないようにしなければ