アフガニスタンの最前線“アルマジロ基地”。国際平和活動(PSO)という名の下に派兵されたデンマークの若い兵士たちに7ヵ月密着撮影を敢行したドキュメンタリー映画『アルマジロ』が来年1月19日(土)より公開。これに先駆け、東京・渋谷「アップリンク」では本作の上映+ディスカッションによるイベントが行なわれました。
日本で昨日行なわれた衆議院の解散総選挙は、自民党が公約に「憲法改正により自衛隊を国防軍として位置づける」と掲げるなど、“国防”が、原発問題やTPP参加の是非、増税問題に加え、非常に重要な争点に。
今回のイベント参加者のアンケートには、「日本には徴兵制度が復活し、若者が軍隊に入るような状態になると、日本の未来はないと思う。この映画を多くの人に観てもらいたい」(70代・男性)、「『アルマジロ』を観て、讃える戦争なんかないことを皆に知って欲しいです」(20代・女性)から、「キレイごとを言えば“戦争はいけない”ということだ思うけど、人の命を守るために必要なら、仕方ないと思う」(30代・女性)、「紛争地域には誰かの援助が必要である。日本も“軍隊を持たないから”とは言えない」(30代・女性)まで、映画『アルマジロ』から、今後の日本の姿を考える貴重な意見が寄せられていました。
※2013年1月19日(土)より渋谷アップリンク、新宿K's cinema、銀座シネパトスほか
※全国順次公開
■『アルマジロ』
2010年カンヌ国際映画祭 批評家週間グランプリ受賞
監督・脚本:ヤヌス・メッツ
撮影:ラース・スクリー
編集:ペア・キルケゴール
プロデューサー:ロニー・フリチョフ、サラ・ストックマン
製作:フリチョフ・フィルム