2003/07/11掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
最近のお洒落なカフェブームには目に余るものがありますな! ぷんぷんっ!! もちろんお洒落なジャズボッサは大好きだけんど、ボサノバもショーロもMPBも同じ括りで全てお洒落に解釈されちゃったらたまらんわい! でも、こうしたリラクゼーション&カフェブームのおかげで、ブラジル音楽は異常な盛り上がりを見せ、信じられないくらいの大御所の来日公演がぞくぞくと決定してるのは嬉しいかぎりです。それに合わせ、CDも素敵なアイテムが、先月あたりから出るわ出るわで買うのも大変! 今日はそんなブラジル音楽の情報を紹介しようと思って筆をとりました。
まずはこちらのニュースでもお伝えした
ジョアン・ジルベルトの初来日が何と言っても凄いです! ただ東京国際フォーラムといった大きなホールで、ジョアンの“声とギター”だけの魅力がどこまで伝わるのか心配ですが。
続いて、
ミルトン・ナシメントが9月22日に来日します。昨年は5年ぶりのオリジナル・アルバム『Pieta』も出ましたし、今年の5月にベスト盤も出た。そして我はこの日を待ってたど! 7月23日に1967年にミナスのインディ・レーベルCodilに残した伝説のデビュー・アルバム『トラヴェシーア』(OMCX-1101 \2,100(税込))がやっとこさCD化されます! しかもデジタル・リマスタリング! これがメチャメチャいいんですよ〜! 名曲『トラヴェシーア』は
トゥーツ・シールマンスの『ブラジリアン・プロジェクト』での感動の名演も忘れられませんが、オリジナルの瑞々しさは唯一無二! 筆者はMPBではこの曲が1番好きですね。ミルトン・ナシメントもそうだけど、今年の5月には
トニーニョ・オルタの80年の2nd(写真)がCD化になったし、ミナス地方の音楽にもようやくスポットが当たってきました! ブラジルはボサノバだけではありませんよ。
続いてブラジル音楽を世界に広めた立役者でもある
セルジオ・メンデスも9月1日に負けじと来日! 彼もまた再発が熱望されていたBELL時代の2作品が今年の5月に出たばかり。洗練された才覚に惚れ直してた矢先の来日。常に時流と寄り添い活動して来た彼の、新しい“ブラジル2003”の公演はどんなステージになるのか?
そして、お馴染み、ボサノバ第2世代を代表する
ジョイスも7月21日から来日! 毎回、様々なアーティストを連れてくる所が彼女の公演の楽しみでもあるのですが、今回のお相手は何と
カルロス・リラ!
ジョビンと並ぶボサノバの巨星、14年ぶりの来日となります。これは是非観ておきたい!ジョイスの方は6月18日に
ジョアン・ドナート、ジョニー・アルフ、ワンダ・サー、
トニーニョ・オルタなど豪華ゲストを迎えた『ボッサ・デュエッツ』(SICP-388 \2,730(税込))を発売。さらに7月16日に新作『ジャスト・ア・リトル・ビット・クレイジー』(COCB-53067 \2520(税込))が出るなど、惜しみなく作品を出しまくってますので、チェックをお忘れなく!
ジョイスと同じく英国ファーアウトから新作『コントラスツ』(COCB-53069 \2,520(税込))をリリースした
マルコス・ヴァーリも若い者に負けるかと言わんばかりに10月に来日決定! 名曲「サマーサンバ」で有名なマルコスも、近年ではイギリスのクラブシーンから再評価熱が高まり、先鋭的なサウンドを聴かせてマス。今回はフレンチ・ポップ&ジャズの歌姫
クレモンティーヌとのジョイント・ライヴとの事で、いつもと違うマル様が聴けそう!
しかしこれだけのアーティストが同時期に来日するんだから、何かみんなで集まって大ブラジル・イベントでもやってほしいものですが、いかがなものか?
ミルトン・ナシメント 9/22&9/23、9/25〜9/27
セルジオ・メンデス&ブラジル2003 09/01〜09/06
ジョイス&カルロス・リラ 07/21〜07/26
マルコス・ヴァーリ 10/8〜13
※全てブルーノート東京での公演です。
チケットのお問い合わせはブルーノート東京 公式HPからどうぞ。