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舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』公開ゲネプロをレポート!

2013/04/30 15:44掲載
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舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』公開ゲネプロをレポート!
 4月29日(月)から5月6日(月)までの期間、東京・渋谷「アイア シアタートーキョー」で行なわれる舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』。初日となった29日には公開ゲネプロが行なわれ、驚きに満ちた演出と脚本、舞台装置が披露されました。

 舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』は、1997年に公開され、興行収入193億円を記録したスタジオジブリのアニメーション映画『もののけ姫』が原作。演じるのはイギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)」、宮崎 駿監督が初めて自作の舞台化を許諾したことでも話題を呼んでいます。

 公演での最初の見どころとなったのは、序盤でアシタカ(マキシミリアン・タイラー)がタタリ神に呪われるシーン。舞台の奥から登場したタタリ神の不気味な姿は、まさに原作通りのクオリティ。……実はこのタタリ神は、ビデオテープの廃材を利用して作り上げられたもの!

 大迫力のオープニングの後、物語はアシタカの旅立ち、そしてタタラ場へと舞台を移しながら展開。基本的な流れは原作に忠実ですが、随所で舞台ならではの表現が取り入れられており、観客に新鮮な驚きを与えています。……例えば、アシタカが負傷した村人を抱えて村に戻るシーンでは、映像やダンスで森とコダマを表現。また、タタラ場ではキャストが劇中歌を日本語で歌うなど、原作へのリスペクトに満ちた演出があらゆる場所に散りばめられています。

 そして、圧巻なのは、1幕の終盤となるシシ神の森でのシーン。モロや山犬、乙事主らのパペットが集合した場面は、原作映画から現実世界に抜け出してきたような迫力と再現度! パペットは「Whole Hog Theatre」が得意とする演出の一つであり、本舞台ではヤックルや侍が乗る馬などもパペットで表現。

 原作の世界を忠実に再現しながらも、舞台ならではの演出と表現で驚きと感動を与えてくれた『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』。公演終了時には、客席からキャストに向けて惜しみない拍手が贈られていました!

 なお、5月6日(月)17時から行われる本公演の千秋楽の模様は「ニコニコ生放送」でのネット生中継が決定(有料のネットチケットが必要)! こちらもぜひご注目ください。


Princess MONONOKE〜もののけ姫〜

Princess MONONOKE〜もののけ姫〜

Princess MONONOKE〜もののけ姫〜


《『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』Interviw》
アレクサンドラ・ルター(演出家)
マキシミリアン・トロイ・タイラー(アシタカ役)
三宅由利子(ヒイ様役)


――なぜ「もののけ姫」を舞台化しようと思ったのですか?

 アレクサンドラ 「映画の「もののけ姫」に強く感銘を受けたことはもちろん、シシ神が持つ“喪失”のイメージと、自分が舞台を作るということに“二度とない戻ってこない瞬間”という点でつながりを感じたからです」

――もうすでに公演を終えているイギリスでの反応はいかがでしたか?

 アレクサンドラ 「とても好意的な反応を頂きました。初日にはスタンディングオーベーションを頂きとても光栄でした」

――宮崎監督作品を舞台化するにあたって苦労した点はなんですか?

 アレクサンドラ 「自分たちが持つ「もののけ姫」への解釈やアイディアを、映画をご覧になられた観客の方の持つ解釈とバランスを取りつつ表現することです」

 マキシミリアン 「キャラクターそのものにやりがいがあり、映画の中で表現されている内面などを舞台で伝えることはとても難しかったです」

 三宅 「ヒイ様はあまり大きな声でしゃべらないキャラクターなのに、舞台では声を張らないとお客様に届かない。声を張りつつヒイ様のキャラクターを壊さないようにするのは大変でした」

――文楽を第1回目の来日の際にご覧になられたと伺いましたが?

 アレクサンドラ 「文楽の人形遣いの繊細で正確な表現に感銘を受けました。文楽を見た後に舞台中のスローモーションでの表現を増やし、細かく正確な表現を心がけました」

――もし宮崎監督にお会いしたら聞いてみたいことはありますか?

 アレクサンドラ 「ぜひ舞台の率直な感想を伺いたいです。監督がお作りになった映画と、私達がつくった舞台の、共通点や違う点をお話ししてみたいです」

――舞台装置に廃材を利用しているそうですが、廃材を利用する工夫などはありますか?

 アレクサンドラ 「衣装も古着を利用して作っているのですが、舞台装置も衣装もデザイナーの才能とセンスの賜物です。舞台装置は色遣いや色の塗り方はもちろん、質感にとてもこだわっています。衣装は寄付していただいた古着を見て1人のデザイナーがその活かし方を考え、50人ものアシスタントと制作したものです。見ていただいたらわかる通り、舞台装置のキノコはペットボトルに新聞紙を貼って、色づけをして作っています」

――最後に舞台の意気込みを。

 マキシミリアン 「原作が生まれたその国で上演できることはとても光栄です」

 アレクサンドラ 「回を重ねるごとにどんどんいい舞台となっているので皆さん楽しみにしていてください」

 三宅 「大好きな「もののけ姫」の一員になれてとても光栄でした。皆と一緒に日本で舞台に立てていることに毎日感謝しながら舞台に立っています」

舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』ニコニコ生放送
5月6日(月)17:00〜
《ネットチケット》
前売:1800pt / 当日:2000pt
※ネットチケットの購入は公式サイトをご覧ください。
princess-mononoke.jp

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