4月29日(月)から5月6日(月)までの期間、東京・渋谷「アイア シアタートーキョー」で行なわれる舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』。初日となった29日には公開ゲネプロが行なわれ、驚きに満ちた演出と脚本、舞台装置が披露されました。
舞台『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』は、1997年に公開され、興行収入193億円を記録したスタジオジブリのアニメーション映画『もののけ姫』が原作。演じるのはイギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)」、
宮崎 駿監督が初めて自作の舞台化を許諾したことでも話題を呼んでいます。
公演での最初の見どころとなったのは、序盤でアシタカ(マキシミリアン・タイラー)がタタリ神に呪われるシーン。舞台の奥から登場したタタリ神の不気味な姿は、まさに原作通りのクオリティ。……実はこのタタリ神は、ビデオテープの廃材を利用して作り上げられたもの!
大迫力のオープニングの後、物語はアシタカの旅立ち、そしてタタラ場へと舞台を移しながら展開。基本的な流れは原作に忠実ですが、随所で舞台ならではの表現が取り入れられており、観客に新鮮な驚きを与えています。……例えば、アシタカが負傷した村人を抱えて村に戻るシーンでは、映像やダンスで森とコダマを表現。また、タタラ場ではキャストが劇中歌を日本語で歌うなど、原作へのリスペクトに満ちた演出があらゆる場所に散りばめられています。
そして、圧巻なのは、1幕の終盤となるシシ神の森でのシーン。モロや山犬、乙事主らのパペットが集合した場面は、原作映画から現実世界に抜け出してきたような迫力と再現度! パペットは「Whole Hog Theatre」が得意とする演出の一つであり、本舞台ではヤックルや侍が乗る馬などもパペットで表現。
原作の世界を忠実に再現しながらも、舞台ならではの演出と表現で驚きと感動を与えてくれた『Princess MONONOKE〜もののけ姫〜』。公演終了時には、客席からキャストに向けて惜しみない拍手が贈られていました!
なお、5月6日(月)17時から行われる本公演の千秋楽の模様は「ニコニコ生放送」でのネット生中継が決定(有料のネットチケットが必要)! こちらもぜひご注目ください。