2003/10/02掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
悲しいニュースが入って来てしまいました・・・。なんと、あのマンチェスターが生んだ偉大なるバンド
“ニューオーダー”から、キーボード兼ギタリストのギリアン・ギルバートがバンドから脱退することになってしまった模様です。
これは、マンチェスターのことなら何でもござれなマンチェスター総合サイト“
Manchester Online”が昨日伝えたもので、その詳細は不明なものの、同サイト曰く「彼女はバンドから完全に去った」とのこと。確かに、彼女はバンドのドラマーであり、夫でもあるスティーヴン・モリスとの間に生まれた子供が重い病気にかかってしまって、その看病のために再始動後の活動にはまったくと言っていいほど参加していませんでしたが、とはいえ、それも1年間ぐらいと言われていただけに、本当ならとても残念なこと。
彼女は、イアン・カーティスを失って活動を休止せざるえない状況になってしまったジョイ・ディヴィジョンから、新たにニューオーダーへと生まれ変わる際にバンドに加入。バーナード・サムナーのヘタウマ・ヴォイス&頼りないギター・プレイ、ピーター・フックの独自のベース・スタイル、「ドラム・マシーンに為りたかった」と語るスティーヴン・モリスらと共に、彼女の女性らしさを感じさせるキーボード及びギター・プレイは、ニューオーダー・サウンドにはなくては為らないものでした。また、バンドとは別に、夫のスティーヴン・モリスとは、自ら“その他2人”と言い切る、ナイスなネーミングのサイド・プロジェクト
“ジ・アザー・トゥー”を行なうなど、その夫婦仲の良さはファンの間では有名な話(写真はそのアザー・トゥー組が大部分を制作したとされているニューオーダーの
『テクニーク』)。そんな彼女ゆえ、たぶん子供のためだと思われる今回の脱退劇も分からなくはないのですが、でも、最新作『ゲット・レディー』を聴いて、なにかひとつピースが埋まっていないと感じた方もきっと多かっただけに、脱退はとても残念で仕方がありません。また、とりあえずはゲスト参加でも良いので、彼女が参加したニューオーダーの新曲に巡り合いたいものです。