2003/10/23掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
彼らの第2章を告げたというべき作品となった、トレヴァー・ホーン・プロデュースのアルバム
『ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス』を先日リリースしたばかりの
ベル・アンド・セバスチャン。そんな同バンドにてヴォーカルとチェロなどを担当していながらも、ツアーに疲れ果ててしまったことから昨年にバンドから脱退してしまった才女といえば、
イザベル・キャンベルのこと(写真は彼女が参加していたアルバム
『タイガーミルク』)。そんな彼女が自身初となるソロ・アルバム『Amorino』を10月27日にUKにてリリースするになったそうです。
バンド脱退直後に、ベルセバのライヴ・メンバーでもあるビル・ウェルズと共にビリー・ホリデイのカヴァー・アルバム『ゴースト・オブ・イエスタデイ』をリリースしていたり、自身のソロ・ユニット“
ジェントル・ウェイヴス”にて作品を発表してきたりしていた彼女でありますが、単独のソロ名義の作品を発表するのは今回が初めて。すでに試聴可能な曲を聴いたかぎりでは、ベルセバにも通じる、60年代のバート・バカラックやブリティッシュ・ポップスを彷佛させる、ムーディな雰囲気漂う楽曲を演じており、やはり彼女の脱退がサウンド嗜好の違いによるものではなかった、と改めて感じさせる内容となっています。また、海外のメディアでは、アストラッド・ジルベルトの名が今作紹介の際に出されるなど、ボサ・ノヴァの匂い漂う楽曲もあるので、そういった意味では彼女の新たな面が感じ取れる作品となるのかも? 現在までのところ日本盤化の予定は残念ながらありませんが、日本でもきっと受けるサウンドかと思うので、是非とも日本盤化を願いたいところです。