天涯孤独で修道院育ちの汚れなき乙女の“あそこ”に突然、人面瘡が出現! むきだしの性をユーモアたっぷりに描いた傑作、映画『受難』(12月7日公開)。本作の公開を記念し、主演をつとめた
岩佐真悠子、原作者の
姫野カオルコ、
吉田良子監督を迎えた女性限定試写会が開催。“女豹ライター”としてお馴染み島田佳奈が司会をつとめ、映画について語られました。
“処女”である役柄に挑戦することについて岩佐は、「10代の頃の処女の気持ちとはまた違うと思うんですけど、友達に“処女って何?!”って聞きました」。吉田監督から「何て答えが返ってきたんですか?」と尋ねられると、「“わかんな〜い”って言ってました(笑)」! 近年、肉食系の女子が一般的に増えてきたことについて触れられると、「私の周りは如何せん奔放な女性が多いので(笑)」とか。
また、原作の姫野は、岩佐の演技について「岩佐さんは本当に堂々とやってくださって良かったです。感謝しています」と大絶賛。また本日は“博士”コスプレで登場、主人公の“フランチェス子”の名前の由来についても語りました。
主人公のあそこに人面瘡が出来てしまい、罵倒されることについて、「罵倒されっぱなしということが私にはなくて。それが事実だとしても言われっぱなしじゃ収まらないので、言い返しますね。フランチェス子ってだからすごく心が美しい女性なんだなあと思います」と、自身とのギャップについて語った岩佐は、フルヌードでの全力疾走シーンは、「脚本の段階で最初からありましたね。フルヌードということについては考えましたけど、全力疾走については考えませんでしたね。詰めの段階で結構大変なんじゃないかと思いました。寒さでそんなこと考えられなかったです」と振り返る。また、「フランチェス子っていうピュアな主人公だからこその行動で、普通な女子はああはいかないですよね」とも。
昨今の“こじらせ女子”という引っ込み思案の女性が増えていることには、「色々あって良いんじゃないかなと思ってるんですよね」(吉田監督)、「今になってセックスできない=ブスじゃないというのが分かって楽になったと思います」(姫野)、「こじらせたっていいじゃないと思うんですよね。肉食だろうが草食だろうが、自分の気持ちに素直に生きればいいと思うんですよね」(岩佐)と、それぞれ意見を寄せています。
※2013年12月7日(土)、ロードショー
映画『受難』
[出演]
岩佐真悠子 / 淵上泰史 / 伊藤久美子 / 古舘寛治
[スタッフ]
原作:姫野カオルコ「受難」(文春文庫刊)
監督・脚本:吉田良子
音楽:大友良英
(C)2013姫野カオルコ・文藝春秋 / 「受難」製作委員会