2003/11/07掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ヴァンゲリスをご存知ですか?
名前なら聞いたことがある、という人は多いでしょう。『南極物語』や『炎のランナー』、あるいは『ブレードランナー』といった映画のサントラ、また2002年のFIFAワールドカップのテーマ曲「アンセム」(写真は同曲を収録した
『アンセム〜2002 FIFA WORLD CUP 公式アンセム』)と言えば「あっ」と思い浮かぶ人も多いでしょう。そうして、今やサントラ界の巨匠となった彼を回顧できる、しかもファンにも必須の新ベスト盤がリリースされます。
『オデッセイ〜ザ・ベスト・コレクション』(UICZ-1106)と名付けられた本作は、ヴァンゲリス生誕60周年を記念する作品。それゆえに、複数のレーベルをまたがった選曲が可能となり、彼の足跡を1枚で辿れるスグレモノ。もはや代表曲となっている前述曲はもちろん、
イエスの
ジョン・アンダーソンとタッグを組んだ
ジョン&ヴァンゲリスからも2曲を選出。そのうえなんと、未発表曲「キャヴァフィ」に、本作のために書かれた新曲「ケルティック・ドーン」も含まれた18曲収録となっております。しかも、ヴァンゲリス本人によるデジタル・リマスター。これはファンにも要注目ですね! 12/17(水)に\2,600(税込)でリリース予定となっております。
また、この祝うべきベスト盤発売とともに、彼の足跡を辿る紙ジャケット・コレクションが“ストレンジ・デイズ・プレゼンツ”として発売される予定となっています。ファンはこちらも要チェック。日本企画盤なので輸入盤はありませんし、何より、彼に関する紙ジャケって初じゃありませんか? サントラ界の巨人となった彼ですが、かつては
アフロディーテズ・チャイルドというプログレッシヴなロック・バンドの一員でしたし、時には前述のジョン&ヴァンゲリスを名乗るなど、もとはロック畑の人。そんな彼を回顧しつつ、でもやはりサントラでの功績は偉大だと称えられる納得のセレクションです。
対象となるのは、以下の8作品。
アフロディーテズ・チャイルド
『エンド・オブ・ザ・ワールド/雨と涙』(UICY-9371 \2,141(税込))
(ヴァンゲリスがデミス・ルソスらと組んだバンドのデビュー作。日本初CD化!)
アフロディーテズ・チャイルド
『イッツ・ファイヴ・オ・クロック』(UICY-9372 \2,141(税込))
(楽曲の構造が複雑になってきた2nd。こちらも日本初CD化!)
アフロディーテズ・チャイルド
『666〜アフロディーテズ・チャイルドの不思議な世界』(UICY-9373〜4 \3,262(税込))
(彼らの代表作にして2枚組の傑作。小曲による組曲的な内容に悶絶必至)
ジョン&ヴァンゲリス
『ショート・ストーリーズ』(UICY-9375 \2,141(税込))
(初のコラボレーションとなったデュオの1st。ポップな内容が好ましい)
ジョン&ヴァンゲリス
『フレンズ・オブ・ミスター・カイロ』(UICY-9376 \2,141(税込))
(曲尺が伸び、よりプログレッシヴになった2nd)
ジョン&ヴァンゲリス
『プライヴェイト・コレクション』(UICY-9377 \2,141(税込))
(さらにプログレ回帰していった3rd)
ヴァンゲリス
『野生』(UICY-9378 \2,141(税込))
(アンダーソンもハープで参加したテレビ・シリーズのサントラ)
ヴァンゲリス
『流氷原』(UICY-9379 \2,141(税込))
(またもアンダーソン参加となった13枚目のアルバム)