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片寄明人(Great3)選曲による国産AORのコンピレーションが発売に!

2003/12/19掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
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 先月発売されたレコードメーカー4社合同企画のジャパニーズ・シティポップスV.A.『CITY POP』は良質なJ-AORコンピレーションだったし、そこにも収録された安部恭弘のオリジナルアルバム群も先月、片寄明人(GREAT3)の企画・監修によってリマスターで復刻したばかり。近頃何故か盛り上がりつつあるJ-AORでございますが、この勢いは年を越して来年はさらに素敵なアイテムが登場! その魅惑のアイテムの正体は?
 またも片寄明人がAORのために一肌脱いでくれました! 1月21日に発売されます、邦楽AORコンピレーション『The Best Of J-AOR Mellow』(TOCT-25258〜9 \3,400(税込))。レコード会社の枠を超えて、聴く人の心を“Mellow”にしてくれるコンピだそうで、ジャケット・デザインはAORと言えばなんとなくクリスタルなこの人、永井博氏!(大滝詠一『ロングバケーション』が有名) なるほど納得な収録曲は以下。

【DISC1】
1.「Shadow City」寺尾聰
2.「都会」大貫妙子
3.「Still I Love You」安部恭弘
4.「誰より好きなのに(Album Remix)」古内東子
5.「接吻」オリジナル・ラヴ
6.「夜風のインフォメーション」濱田金吾
7.「candy」具島直子
8.「エイリアンズ」キリンジ
9.「MADONNA 49」片寄明人
10.「こぬか雨」伊藤銀次
11.「My Spinning Wheel」DOOPEES
12.「Say Goodbye」佐藤博
13.「朝のドライブ」EPO
14.「スタジオ・ミュージシャン」ムーンライダース
15.「頬に夜の灯」吉田美奈子

【DISC2】
1.「ONO」GREAT3
2.「DECEMBER SONG」加藤和彦
3.「Best Drop」スピリチュアル・ヴァイブス
4.「Diary」佐橋佳幸
5.「ベステンダンク」高野寛
6.「FLYING SANTA CLAUS」村田和人
7.「Be Yourself」ロジック・システム
8.「My Eye’s On You」SING LIKE TALKING
9.「FOOLS」エル・マロ
10.「新しい風」岩下清香
11.「一人のままで〜There’s No Shoulder〜」稲垣潤一
12.「摩天楼ブルース」山本達彦
13.「テールライト」桐ヶ谷仁
14.「Fascinalion」門あさ美
15.「Reach Out」彩恵津子
16.「SARAVAH!」高橋幸宏

 70年代の作品だけで無く、90年代まで選曲の視野に入れている所が嬉しいですね!オリジナル・ラヴ古内東子などAORファンにドンピシャなのもあれば、やぁ懐かしいですね! スピリチュアル・ヴァイブス!(写真は珠玉の名盤『テンダーブルー』) この頃の竹村延和氏はけっこうJAZZしてましたからね! 
 ちゃっかり自身の曲も選曲してる片寄氏ですが、どうせなら、とびきりAOR節な、ロッテンハッツ時代の「クレイジー・ラブ」とかも入れて欲しかったですね!

 AORに詳しい渋谷Hi-fiレコードの大江田氏によるとAORとはアダルト・オリエンタル・ロックでは無く、アルバム・オリエンタル・ロックと解釈するのが正しいとおっしゃってましたが、たとえ事実がそうでもやっぱりアダルトなテイストを信じたいのが我々AORファン。本盤には単なるAORとも言い難い曲ながら、AORが持つ洗練されたメロディーを持った曲も選ばれていて、実に上手い選曲です! パーカッシブなギターのカッティングに濡れたローズエレピやウーリッツァーのクールなサウンド、華麗なオーケストレイション・・・。切ない大人達を虜ロール(青の愛)にする軽薄でいて奥深いAORの世界を懐かしい邦楽から訪ねてみるのも良い機会では?
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