2004/02/24掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
長いあいだ噂になっていた
ジョージ・ハリスンのダーク・ホース・レーベル時代の作品が、リマスター盤としてついに復刻されることになりました!! しかも、DVDのおまけが付いたボックス・セットも発売されます(輸入盤のみ)。今回復刻されるのは、『33 1/3』(76年)、『慈愛の輝き』(79年)、『想いは果てなく〜母なるイングランド』(81年)、『ゴーン・トロッポ』(82年)、『クラウド・ナイン』(87年)、『ライヴ・イン・ジャパン』(92年)の6作品です。
ビートルズの4人のソロ・アルバムというと、たいてい解散後まもない70年代前半のものが紹介されることが多く、ジョージ・ハリスンだと決まって
『オール・シングス・マスト・パス』だったりしますが、より深くジョージの世界を味わうには、76年以降、ジョージ自身が設立した、これらダーク・ホース・レーベル時代の作品を聴くのがいちばん、なのです。
『ライヴ・イン・ジャパン』(5.1サラウンドによるSA-CDとのハイブリット盤)を除く5作品にはボーナス・トラックも収録されます。『慈愛の輝き』以降の3作に収録されているデモ・ヴァージョン3曲――『慈愛の輝き』収録の「ヒア・カムズ・ザ・ムーン」、『想いは果てなく〜母なるイングランド』収録の「世界を救え」、『ゴーン・トロッポ』収録の「ミスティカル・ワン」――はいずれも初登場の音源。ほとんどがジョージひとりによる生ギターの弾き語りで、特に「ミスティカル・ワン」のデモは、物憂げな響きが耳に残る印象的な仕上がりになっています。また、『クラウド・ナイン』収録のボーナス・トラック「上海サプライズ」(マドンナ主演の映画主題歌)は、これまで権利関係がクリアされず音源化されていなかったという貴重な1曲です。ブックレットも一新され、各曲についてのジョージ自身のコメントや未発表写真が新たに加えられているという、待った甲斐のあるシリーズとなりました。
ということで、お金に余裕のある人は全作、まずは数枚をという人は『オール・シングス・マスト・パス』と並び傑作と評される『慈愛の輝き』と『クラウド・ナイン』あたりからぜひ聴いてみてください。
●
『33 1/3』(76年)(TOCP-67335\2,548(税込))
〜ボーナス・トラック:ティアーズ・オブ・ザ・ワールド
●
『慈愛の輝き』(79年)(TOCP-67336\2,548(税込))
〜ボーナス・トラック:ヒア・カムズ・ザ・ムーン(デモ・ヴァージョン)
●
『想いは果てなく〜母なるイングランド』(81年)(TOCP-67337\2,548(税込))
〜ボーナス・トラック:世界を救え(デモ・ヴァージョン)
〜オリジナル・アートワーク
●
『ゴーン・トロッポ』(82年)(TOCP-67338\2,548(税込))
〜ボーナス・トラック:ミスティカル・ワン(デモ・ヴァージョン)
●
『クラウド・ナイン』(87年)(TOCP-67339\2,548(税込)・写真)
〜ボーナス・トラック:上海サプライズ、ジグ・ザグ
●
『ライヴ・イン・ジャパン』(92年)(TOGP-15007〜8\3,990(税込))
〜5.1サラウンドによるSACDハイブリット盤
以上の作品の日本盤は全て3月3日発売予定。なお輸入盤では、下記のようなボックス・セットもあります。
●ボックス・セット『the dark horse years 1976-1992』
〜上記6作品+特製DVD(約75分)、未発表写真などを満載したブックレット付き。
【DVDの主な内容】
・プロモ・クリップ
〜「ディス・ソング」「人生の夜明け」「ファースター」「セット・オン・ユー(ヴァージョン1)」「セット・オン・ユー(ヴァージョン2)」「FAB」「ディス・イズ・ラヴ」
・『ライヴ・イン・ジャパン』より
〜「タックスマン」「クラウド・ナイン」「デヴィルズ・レイディオ」「チア・ダウン」
・映画『上海サプライズ』(メイキング映像)より
〜「上海サプライズ」「サムプレイス・エルス」「ホッテスト・ゴング・イン・タウン」