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『チョコレートドーナツ』BD&DVD発売記念イベント開催、LiLiCoが宣伝隊長へ立候補

LiLiCo   2014/12/04 14:44掲載
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『チョコレートドーナツ』BD&DVD発売記念イベント開催、LiLiCoが宣伝隊長へ立候補
 もはや社会現象と言えるほどの大ヒットを記録した今年最大級の話題作、映画『チョコレートドーナツ』が12月2日(火)にBlu-rayDVDで発売。同日に開催された発売記念イベントには映画コメンテーターとして活躍するLiLiCoが登場、自ら宣伝隊長へ立候補し本作への想いを熱く語りました。

 LiLiCoは『チョコレートドーナツ』について、「マイノリティーとマイノリティーが合体した時に、最高のものが生まれる。これが、この映画のいいところですね。実は、もっと日本人に観てほしい。オリンピックでおもてなしが注目されたけれど、大事なことは“おもいやり”じゃないでしょうか。わたしは26年間、日本人を研究していますが(笑)、確かに世界一細やかで丁寧ですばらしいです。電車もテレビもレストランのサービスもいいけれど、ただ、おもいやりを大事にしたほうがいいと思うことがあります。他人のためにドアを開けるとか、隣人の目を見て心配するとか、思いやりの心に磨きをかけてほしい。人のことを気にすることが大事です。隣の人元気かな?と思うかどうか。心の問題ですね」と語り、「12月は忘年会の時期ですが、来年こそ何か変えたい人がいると思います。この作品で心を洗ってみてください!」と、メッセージを寄せています。

 またLiLiCoは、本作の主題歌「I Shall Be Released」を生披露。本作の感動を言葉と歌で伝えました。



映画『チョコレートドーナツ』
Blu-ray&DVD発売記念イベントより


――今回、『チョコレートドーナツ』がBD&DVD発売になったことを受けて。

LiLiCo 「間違いなく、今年の外国映画でナンバーワンです! なかなか出合わない傑作で、最初に観た時は腰が抜けて立ち上がれなかったほど。魂が震えました。わたしたちはマスコミ試写会で早い段階で作品を観ますが、いまだに感動が体の中に残っている。皮膚の下に潜り込んでいる。「王様のブランチ」では我慢できなくなって泣いてしまったけれど、スタジオの皆も作品を観ていてくれて、一緒に話せてうれしかったですね。皮肉なもので予算的にテレビスポットを打てないけれど、傑作だったのでWEBなどのメディアのおかげで広まったと思っています。 いい映画を紹介して上映館が100館を超えた時もそうでしたが、今回自分が宣伝隊長になって、生きている“音”がしました。映画コメンテーターをやっていて、やっと役に立てた気がして――。公開当時、マイノリティーはなかなか紹介してくれないと、宣伝さんが泣いていた姿を見て悔しくて。それこそが偏見だと思っていたので、上映館が100館を超えた時は社会に立ち向かえたような気がして、映画とリンクしていると思いました。こういう作品を広めたい。それがわたしの仕事なんです。ラインナップの問題で一週間早く『王様のブランチ』で紹介したけれど、人って忘れちゃう。だから、“来週の公開なので、忘れないでください”とテレビで初めて言いました。その放送後、控室に戻ったら、急上昇ワードランキングに上がっていたことがうれしかったですね」

――ホームレス生活やハーフに対する扱いなど、経験とリンクしたそうですね?

LiLiCo 「でも、苦労人ではないです。車の中の5年間の生活は、楽しかった。むしろ、テレビに出るようになってからが大変で、26年前の日本はハーフの芸能人をまったく受け入れてくれなくて、ドラマも映画もまるで役柄がない。仕事がない。当時は、モデルはハンガーで、洋服以上に目立ってしまうとNGでした。いまはいろいろなハーフがいますが、冷静に考えると当時の日本は個性が邪魔する国でした。だから、最初は居場所がなかったですね(笑)。 個人的な経験で言うと、この映画のマルコみたいな子がスウェーデン時代のマンションに住んでいて、ヨナス君といいますが、その子の面倒をよく看ていました。わたしも小さかったけれど、いつも家に連れてきては、一緒に遊んでいましたね。だから、なおのこと『チョコレートドーナツ』はリンクして、応援したくなったと思う。 『チョコレートドーナツ』みたいに、考えさせてくれる映画は一番好きですね。人生や生き方について考えさせてくれる。この映画の感想について、ネガティヴな言葉は一回も聞いてない。これは初めてのことかもしれない。映画は好みなので、皆が面白いと言う映画はないけれど、本当に何回観ても、いろいろな部分で考えさせられる映画。自分が優しくなれる。それを日々の生活で忘れてしまうけれど、最終的には人間対人間なんですよね」
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