パンク／ガレージの生まれる以前から、反体制スピリッツをアンプ直結の驚異的な爆音で表現していたデトロイト・レジェンド“MC5”。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのラスト・アルバム『レネゲイズ』にてカヴァーされていた代表曲「キック・アウト・ザ・ジャムズ」を聴いて初めてその存在を知った方も多いことかと思いますが、テンションそのままに突進しては、珍妙にサイケな風も漂うカッコ良さ、今聴いても全くもって衰え知らず！　ぜひともオリジナルもお試しして欲しいものです。

　昨年、ジーンズ・メーカー“LEVI'S”の企画により、MC5のオリジナル・メンバーであるウェイン・クレイマー（g）、マイケル・デイビス（b）、デニス・トンプソン（ds）らが再び結集し、一夜限りのライヴを行なった！･･･といったニュースが大きく報じられましたが、嬉しいことに、その特別なライヴ映像を収録したDVDがリリースされる模様です！　『Sonic Revolution: A Celebration of the MC5』と題され、7月6日（US）にて発売を予定しているこのDVD。ゲストとして出演した、レミー・キルミスター（モーターヘッド）、デイヴ・ヴァニアン（ダムド）、イアン・アストベリー（現ドアーズ／元ザ・カルト）らとの共演シーンはもちろんのこと、プライマル・スクリームやデス・イン・ヴェガス、ジャック・ホワイトへのインタビューなども収録されているとのこと。また、『MC5: A True Testimonial』という名のドキュメンタリーDVDも発売される予定だったそうですが、こちらは諸事情によって発売延期に。どうせなら2枚まとめて観たいところですが、こればっかりは致し方ないこと。仕上がりに期待して待ちましょう！

　そして最後にお届けするのは、まさにビッグ・ニュース!!!　どうやら、上記の3人に加え、エヴァン・ダンド（元レモンヘッズ）、MC5とも縁深いデニス・テック（元レディオ・バードマン）、上記のライヴでもギターを弾いていたニッケ・ローヤル（ヘラコプターズ）という顔ぶれで“DKT-MC5”として再編成され、ライヴ・ツアーを行なうことになったそうなんです！　その行き先はデトロイトはもちろんのこと、ヨーロッパ、オーストラリア、そして日本！　そう、日本では、なんと、驚きのサマーソニック'04に出演決定です!!!　「MOTHERFUCKER!」で盛り上がってしまうアナタ、観ておかなくてはいけませんよ。こいつは待ち遠しい！