“ロックを基盤としながら、ロックと括るのが躊躇われる名状しがたい音楽”を指す用語として、90年代に産声を上げたポストロック。20年に及ぶその歴史をアーカイヴした一冊、
『ポストロック・ディスク・ガイド』(監修: 金子厚武 / 刊: シンコーミュージック・エンタテイメント)が5月30日(土)に発売されます。
トータスや
ジム・オルークらに代表されるシカゴ音響派、
モグワイ〜
ゴッド・スピード・ユー・ブラック・エンペラーに象徴される轟音と静寂のコントラスト、ハードコア・パンクはマス・ロックを経て
バトルスを生み出し、
シガー・ロスが北欧勢を牽引……。また、ここ日本でも独自の解釈のもとで浸透し、
MONO、
envy、
World's End Girlfriendなど無数の才能が輩出する“ポストロック”。本書ではその歴史をアーカイヴ、6月下旬の来日を控えたマイク・キンセラによる
アメリカン・フットボール再結成&来日記念インタビュー、モグワイによるキャリア総括、
タイヨンダイ・ブラクストン(ex-バトルス)最新インタビュー、河野章宏による残響レコードの歩みを振り返る最新取材や、
ミト(
クラムボン)×美濃隆章(
toe)、岡田拓郎(
森は生きている)×高橋健太郎の貴重な対談に加え、600枚超のディスク・レビューを掲載しています。