2004/05/10掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
アルバム『ザ・サイドワインダー』でリー・モーガンを研究してみたり、温故知新の精神を常に忘れないところが、ベテラン・ジャズファンのハートをガッシリ掴んで離さない、若手実力派トランペッター
“ライアン・カイザー”。そんな彼が中心となって、ニューヨークの若手〜中堅を集めて作ったバンド
“ザ・クインテット”を覚えていますか? クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・クインテットのナンバーを現代に蘇らせるといった、懐古趣味に富んだアルバムを出した、あのバンドです。(写真がその作品『ジョードゥ』) そんな彼等“ザ・クインテット”が6月23日に2ndアルバムとなる新作
『チュニジアの夜〜プレイズ“ア・ナイト・アット・バードランド”』(VACM-1248 \2,854(税込))をリリースする予定です!!
【メンバー】
・ライアン・カイザー(tp)
・グラント・スチュワート(ts)
・サム・ヤヘル(p)
・ジェームズ・ジナス(b)
・ビクター・ルイス(ds)
と、ご覧のようなメンバーで、前作ではテナー・サックスがアンディー・スニッツァーでしたが、今回は新進気鋭の若手、グラント・スチュワートに変わっていますね。また、アルバム・タイトルを見てすぐに気付くかと思いますが、今回のテーマは何とアート・ブレイキー・クインテット!! ハード・バップの幕開けを告げるアート・ブレイキーの歴史的大傑作『ア・ナイト・アット・バードランドVol.1&Vol.2』に収録されていた全9曲をライアン・カイザー率いるザ・クインテットが約50年ぶりに再現するといった、もう温故知新どころではすまない、ハード・バップへの熱いリスペクトが生む一大企画です。擬似ライヴ・レコーディングによる入魂の1発録りだそうなので、これは楽しみ!!
ちなみに、アレンジャーとして、同じくハード・バップ好きを隠そうとしないフュージョン畑のファンキーなピアニスト、デビッド・マシューズが参加をしていますので、ホットなソウル・ジャズ・アンサンブルが期待できそうですよ!!