2009年に創設された、アジア唯一のヴィオラ単独の国際コンクールである“東京国際ヴィオラコンクール”。3年に1度開催され、コンクールの入賞者は翌年以降、ヴィオラ音楽の祭典であるヴィオラスペースへの出演が約束されます。さる6月6日（土）、その第3回目の入賞者が発表されました。結果と、記者会見で語られたそれぞれのコメントは以下のとおり。

第1位：アンドレア・ブルガー（Andrea BURGER / スイス）
第2位：東条 慧（日本）
第3位：ルイーズ・デジャルダン（Louise DESJARDINS / フランス）
※審査員: 今井信子、アントワン・タメスティ、ハリオルフ・シュリヒティヒ、パメラ・フランク、野平一郎

■第1位：アンドレア・ブルガー
　ここに座ることができて、何と言ったらいいかわからないほど、感動を覚えています。第1回に参加し、2次までいったので、このコンクールの大きさを知っていました。レパートリーが発表になった時に、こんなすごい曲弾けるんだろうかとかなり疑問に思いましたが、自分自身が進歩するために受けたいと思いました。日本に着いた時に、もう私は、もう充分に準備したので、ここに来れただけで満足だと思ってたんです。

　2次まで進むことができて、はい、わかりました。こんどは、このすごいレパートリーを弾かなきゃいけないということで、がんばったら、こんどは本選までこられて、ファイナルで大きな曲を弾くことができて幸せでした。そして、本選を終えて、ここに座らせていただけているということ、とてもうれしく思っています。

　入賞した方、皆さんにおめでとうと言いたいですし、色んな方にお礼を申し上げたいと思っています。

　審査委員の方、この機会をつくってくださった運営の方、企画の方にお礼申し上げたいと思います。

■第2位: 東条 慧
　このコンクールに入賞できて、非常にうれしく思っています。今、私は、フランスに住んでいるんですけど、このコンクールの第1回目の時のファイナルを聴きに来ていて、いつか参加できたらいいなと思っていて（ここで感極まり涙を流す）。審査員の皆さんがおっしゃっていらっしゃいましたが、レパートリーが非常に難しくて、大変だったのですけれど、この機会をいただいたことで勉強できた曲がいっぱいあって、いい機会だったなと思っています。

　今回、ファイナルまで演奏させていただける機会を与えてくださった審査委員の方々に感謝していますし、コンサートとして、お客様にも聴いていただけたことをとてもうれしく思っています。

■第3位: ルイーズ・デジャルダン
　ここにいられることをとてもうれしく思います。審査委員の方々にも感謝いたします。

　ちかいうちに、また皆さんにお目にかかれることを楽しみにしています。

　入賞を記念するガラ・コンサートも現在開催中！出演するのは上記入賞者ほか、今井信子をはじめとする審査員や、日本を代表するヴィオラ奏者たちです。国内有数のヴィオラの饗宴、お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。