2015年6月27日(土)〜6月30日(火)にかけて、東京 渋谷 新国立劇場オペラパレスにて原作:
遠藤周作、台本・作曲:
松村禎三によるオペラ『沈黙』全2幕(日本語上演 / 字幕付)が上演されます。公演日は6月27日(土)、6月28日(日)、6月29日(月)です(※6月30日は学校団体貸切)。また、公演の期間中には、オペラ『沈黙』と長崎のキリスト教文化に関する展示も開催されます。
オペラ『沈黙』は、20世紀を代表する日本人作曲家のひとり、松村禎三(1929-2007)唯一のオペラ作品。神の存在と信仰の意義を問う遠藤周作の不朽の名作をもとに、松村がみずから台本を執筆、13年という歳月をかけてオペラ化した力作です。1993年に世界初演、日本オペラ界における新たな傑作の誕生として大きな話題を呼び、新国立劇場でもたびたび上演されています。宮田慶子演劇芸術監督による演出は、傾いた十字架を乗せた廻り舞台と照明を効果的に使った装置が特徴で、2012年の初演では、指揮の
下野竜也をはじめ、ソリスト、合唱団とも高い評価を受けました。前回は中劇場での上演でしたが、今回はオペラパレスへとスケール・アップを遂げています。
また、今回のオペラ『沈黙』の上演にあわせ、『沈黙』を生んだ長崎のキリスト教文化を紹介する展示も公演と同時開催。本展示においては、長崎県、長崎市の有する豊富な資料や、遠藤周作文学館所蔵の『沈黙』関連資料、外海歴史民俗資料館所蔵の“踏絵”を含む貴重な史料が展示されます。あわせて、世界遺産暫定一覧表に記載されており、2016年に世界文化遺産登録を目指している“長崎の教会群とキリスト教関連遺産”を紹介する資料によって、長崎のキリスト教文化を地理的、歴史的に理解できる大規模な展示が予定されています。
神の存在をテーマとした、重厚な本作。席も残りわずかとなっていますので、チケットのご購入はお早めに。