ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を3つのクァルテットが演奏するジルヴェスター・コンサート〈ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会〉が、今年も12月31日(木)14:00より東京・上野 東京文化会館小ホールにて開催されます。
〈ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会〉は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲17曲から中期〜後期にかけて作曲された9曲を選曲、3つのクァルテットが3曲ずつ演奏するというユニークなプログラムです。本企画は、東京文化会館大ホールで毎年12月31日に行なわれていたベートーヴェンの交響曲全曲演奏会からヒントを得て2006年にスタートし、今年で10年連続10回目を迎えます。
出演する3団体はいずれも実力派。メンバー全員がオーケストラの首席奏者でソリストとしても活躍するストリング・クヮルテットARCO は、今年初参加です。ベートーヴェン中期の傑作、ラズモフスキー四重奏曲を演奏します。
クァルテット・エクセルシオは国内唯一の常設弦楽四重奏団として定期演奏会、音楽祭への参加、多くのアーティストとの室内楽共演など、幅広く活動中。ベートーヴェンが14年のブランクの後に作曲した後期の作品、12番、13番、「大フーガ」を演奏します。そして1986年に結成、膨大なレパートリーを暗譜によって演奏する国内屈指の弦楽四重奏団、古典四重奏団が第14番、第15番、ベートーヴェン生涯最期の作曲となった第16番で演奏会を締めくくります。
同日11:30からは、日本ベートーヴェンクライスにより「ベートーヴェンを語る」と題されたレクチャーが開催されます。
野平一郎(作曲家 / ピアニスト)、土田英三郎(音楽学者)、平野 昭(音楽評論家)が、ベートーヴェン研究の最新情報などについてを語ります。本公演のチケットをお持ちの方は入場無料(要予約)で参加可能となっています。